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長所パターンの作り方

皆さんは、自己理解プログラムを進める中で、行き詰まりを感じた事はないでしょうか? 僕は何度か行き詰まりを感じました。

今回は、他の方も行き詰まるだろうと感じた「長所パターン」の作り方について自分なりに解説してみようと思います。


長所パターン ≒ 勝ちパターン

そもそも長所パターンって何だ…。そこを例を挙げて解説してみます。

「長所パターン」に似た言葉で「勝ちパターン」という言葉があります。
漫画やアニメで、
「倒れた主人公がカッコいいセリフを言いながら立ち合がり、必殺技を繰り出す」
これ勝ちパターンですよね。逆に、
「悪者が有利な状況で、勝ちを確信した台詞を言ってとどめを刺しに行く」
これ負けパターンですよね。

「パターンとは、決まった方式や型」だそうです。
勝ちパターンは、「勝ちに繋がる決まった型」で、長所パターンは、「長所に繋がる決まった型」だと僕は解釈しています。

長所パターンは方式や型なので、応用が利きます。その「長所パターン(勝ちパターン)」をどんどん使える仕事なら、どんどん長所を発揮して行けます。だから長所パターンを考えるのが重要なんですね。

ちなみに、僕と僕の担当コーチの方は長所パターンの事を必殺技と言ってました笑

長所パターンの作り方

1.長所パターンの完成形を知っておく

自己理解プログラムの記入例を分析したところ、
長所パターンの完成形は、「3W1h動詞」の表現のみを使っています。

「3W1h動詞」は以下です。

「Where(どんな場面で)」「Who(どんな人に)」「What(なにを)」「How(どのように)」「動詞(何をする)」

ここには「When(いつ)」と「Why(なぜ)」が含まれていません。いつ、いかなる理由でも使えるのが長所パターンって事ですね。

長所パターンは、「3W1h動詞」のうち3つくらいを使った、最後に動詞で終わる表現になっています。動詞だけは2回使う事もあります。

「どんな場面で、何を、どうする」
「何をして、何を、どうする」
「どのような、何を、どうする」
「誰に、何をして、どうする」

みたいな。僕の長所パターン「ポジティブに捉えられる要素を見つけてフィードバックする」を例に挙げると、

「ポジティブに捉えられる要素」が「What(なにを)」
「見つけて」が「動詞(何をする)」
「フィードバックする」が「動詞(何をする)」

になりますね。

「3W1h動詞の3つを使って、最後に動詞」を目指して作っていきましょう。

2.具体例を挙げる

ワークシートにおいて自分の経験を挙げる所ですね。ここで気を付けておきたい事は、なるべく「3W1h動詞」を入れておくことです。後に長所パターンを作るための要素になります。なるべくこれらを入れた形の具体例を記入してください。

以下は、僕の成功体験。言わば長所が出た具体例です。
「飲み会の幹事を任された時、日程調整、通知の内容、当日のスケジュール、当日の進行などを考えてスムーズに計画を実行できた。」

これを元に長所パターンにしてみましょう。

3.具体例を「3W1h動詞」の形に整える

「飲み会の幹事を任された時、日程調整、通知の内容、当日のスケジュール、当日の進行などを考えてスムーズに計画を実行できた。」

このうちの「3W1h動詞」
「Where(どんな場面で)」「Who(どんな人に)」「What(なにを)」「How(どのように)」「動詞(何をする)」
を抜き出します。
長所パターンを考える際は、「いつ」「なぜ」と「結果」は必要ないので除外します。また、最後の動詞の部分は、「~る」などの現在形に変えておきます。

「日程調整、通知の内容、当日のスケジュール、当日の進行などを考えて実行する。」

ここでは
「日程調整、通知の内容、当日のスケジュール、当日の進行」が「What(なにを)」にあたり、
「考えて」と「実行する」が「動詞(何をする)」にあたります。
(「スムーズに」は結果に近いので除外します。「計画を」は「何を」にあたり、前半と意味が重複しているので除外します)

すると、
「日程調整、通知の内容、当日のスケジュール、当日の進行を考えて実行する」という表現になります。

このままでは具体的な表現なので、他にも応用できるパターンではないかなと。なのでこの表現を抽象化してみましょう。

4.具体例を抽象化して長所パターンにする

抽象化する為のアプローチは3つあります。それは、「自分でやる」「人にお願いする」「ツールを使う」になります。
ご自分に合うやり方を選んで頂きたいです。

4-1.自分で抽象化する

これは、得意でできる人、苦手な人がいると思います。
得意な方は是非ともガンガンやってください。
僕の自己理解仲間の一人で、抽象言語化が得意な方がいます。
彼は長所パターンを作るSTEPを1日で終わらせるという偉業を果たしました。
「普通そんなんできるか!笑」と思いますよね。

4-2.人にお願いする

自分で抽象言語化するのが苦手だ。そう思う方は人に頼るのも手ですね。
担当コーチにお願いするもいいですし、身近な人で得意そうな方でもいいですね。それも気が引ける…という方は次へ。

4-3.ツール(ChatGPT)を使う

自分でするのも、人にお願いするのも…
そんな方の強い味方、ChatGPT。

確認のため、彼が抽象言語化が得意なのか聞いてみました。

Q:あなたは、抽象言語化が得意ですか?
A:はい、抽象言語化も得意です。具体的な事象や複雑な概念を、より広範で普遍的な表現に置き換えて説明することができます。抽象言語化によって物事の本質や一般的な法則を浮かび上がらせるのも得意なので、何か具体的な内容を抽象的にまとめたい場合など、お任せください!

https://chatgpt.com/

どうやら得意なようですね。本人が言うので間違いなさそう。

早速ChatGPTに僕の具体例を抽象化してもらいました。

Q:「日程調整、通知の内容、当日のスケジュール、進行」ってどんな事?
A:「日程調整、通知の内容、当日のスケジュール、進行」は、イベントや会議、プロジェクトなどの準備や運営に関連する重要な要素です。

https://chatgpt.com/

納得できない場合は、質問に、『ほかには?』『もっと』と入れるとほかの回答も出してくれます。
今回は「プロジェクトなどの準備や運営に関連する重要な要素」でしっくり来たので採用しますが、少し表現が長いので、以下の質問をChatGPTに投げます。

Q:「プロジェクトなどの準備や運営に関連する重要な要素」をもっと短い言葉で
A:プロジェクトの運営要素です。

https://chatgpt.com/

そうそうこれこれ!

「考えて実行する」は既に抽象表現なのでそのまま使います。

組み合わせると、
「プロジェクトの運営要素を考えて実行する」

になります。長所パターンできた!!!

あなたの長所パターンを作ってみよう

長所パターンは理解するのも、作るのも難しい、自己理解における鬼門だと思います。
この記事であなたの長所パターンに対する苦手意識が少しでも減れば幸いです。

長所パターンは誰にでもあります。あなたの長所パターンは何でしょう?

あなたが長所パターン(勝ちパターン)をどんどん発見して、どんどん長所を使って、自分や誰かに価値を提供し続けられる事を、願っています。

それではまた。


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