
1/27の日記 【流れることなかれ】
//今日からまた、実習が再開です。とはいえ、2月5日までなのであと指折り数えられる程度になってしまった。嬉しくもあるし、あっという間だとも思うし、少しどことなく寂しい気持ちもする。
始めにこの会社に来た時は、受付のゲートをくぐるだけでもあんなにドキドキしていたというのに。
エレベーターに乗っているだけでも、どんな鬼が出てくるのかと怯えていたというのに。
気付けば、あの雰囲気に慣れてしまった自分がどこかにいる気がする。まぁでも、まだあと1週間分はあるので、感傷に耽るのはまだ早いだろう。
逆に言えば、もうすでにそのカードを切ってしまったということになるのだぞ、私よ。たぶん、2月5日にも同じような話をすると思う。
でもまぁ日記だし、そんなに気にしなくてもいいよね。
その日にあったことを書けばそれでいいのです。
//朝、9時38分のこと。いつもより少し早い電車に乗れたので、会社の最寄り駅で一緒に会社へ行っている彼を待ってた。
彼の姿を見逃さないように改札の先を注視して、色々な人の流れを見ていた。
が、全く彼が来ない。いつもならすでに改札から出ていて、自分もその姿を見つけて、オフィスまで向かっているというのに。今日は姿すら見ていない。こんなに色々な人の顔を確認しては違うというのをやっていると、だんだんとみんなの顔が彼に似ているような感覚を覚える。
「今、電車乗ってる?」と送ってみるが「既読」がつかない。
その状況によくない可能性が脳裏をよぎったが、とりあえずおいておいて、まだまだ改札の先を覗く。
//あれ?さっきあそこを通った人、あの人じゃない?
と思い、その人を目で追うが、よくよく見れば全然違う人。
なんだよ違うじゃん。と思い、左にやった目を右に向けると、またもや似ている人が視界に入る。
と思ったら、鼻の筋の形が似ているだけだった。
10時出社なので、さすがにこれ以上は待てないと思い、自分は会社の中へ入った。
彼がいつも座っている場所には、彼がお世話になっている先輩の方が。
その斜め向かいには彼がいつも使っているビジネスバッグに似たものがおいてあったが、これは彼のものとはどこか違うので、他人のものだろう。
結局、自分がお世話になっている先輩にことの次第を話して、自分のやるべきことに取り掛かった。
取り掛かったはいいが、心配は募るばかり。
始まって数分のところだが、彼に電話をすることにした。
こういう時は電話かけるの全く緊張しないんだよなぁ とか思いながら電話を掛けるが一向に繋がらない。
結局、コールが終わるまで電話には出なかった。
//12時くらいの事。彼がお世話になっている先輩の電話が鳴って、誰かと話している声が聞こえる。毎回のような、先方の方と話している声色じゃないぞ。
話し終わったと感じた自分がスマホを開くと、一つのLINEの通知が。
「あ、やばい」
と書いてある。
これは絶対に今起きたやつだな。
結局、彼は熱が出たことにしてこの窮地を乗り切ったらしい。
これが友達間での寝坊なら僕は言っていたが、さすがに仕事関連の寝坊なので自分も黙っておいた。
ちょっとだけ、彼のおちゃめなところが垣間見えた瞬間だった。
//とはいえ、こんなことは実際は許されないので、みんなはやっちゃダメだぞ!これを書いているお兄さんとの約束だ!
//明日はちょこっと遠出をするらしいです。初めての場所。
何があるのか気になります。
楽しみ。