通訳翻訳の魅力
どうしよう、これって英語でなんて言うの?
これって何て読むんだろう、、
わ!!英語で話しかけられちゃった!!
そんなシチュエーションのとき、あなたの頭の中には真っ先に何が浮かびますか?
”スマホを取り出して、Google先生に翻訳をしてもらう”
正解です!
でも本当の本当は頭の中の翻訳機に上手く変換してもらって、目と目見て会話をしたり、本当の想いを届けられたら世界がぐ〜っと広くなります。
今日は私の視野が広くなったきっかけ
通訳・翻訳についてお話ししていきたいと思います♪
まずは自己紹介から
きこ (山根 京子) 1989年1月25日生まれ
青森県八戸市出身
2007年 八戸聖ウルスラ学院高等学校 普通科 卒業
2009年 神田外語学院 英語専攻科 翻訳コース卒業
2009年 ヤマハミュージックJAPAN 入社 ヤマハ認定英語講師として携わる
2016年 ヤマハミュージックJAPAN 退社後、フリーランスとして英会話講師 を続ける
2017年 自身の英会話スクール Hachinohe Community Blooming Theaterオープン
2017年 同時期に三沢米軍駐屯基地 教育訓練部へ就職
2022年 合同会社COCOZO 教育事業TERUTERUに参画
という感じでどっぷり教育業界に足を突っ込んできた人生ですが、私自身、お世辞にも勉強が得意な方とは言えないので本当になんでこんなに講師業を続けて来れたのか不思議で仕方ありません。
が、一つだけ言えるのは【英語が好きで、英語が人よりちょっと得意】というだけです。あとは日頃から人とコミュニケーションを取るのが好きで、ちょっとお節介という性格がこの仕事に合っているのかもしれませんね。
そんな私が【英語】という分野において人のお役に立て、さらには感謝されるという経験ができるようになったのは本当奇跡でしかないと思っています。
人生で初めての翻訳
私は都内の語学専門学校に通っていたのですが、2年目のコース編成時に翻訳コースを選択しました。
そこでまず目に飛び込んできたのがそう!!
あの超ウルトラスーパー通訳者の戸田奈津子が審査員の翻訳コンテスト
お題は実写版ピーターラビットの1部のシーンの字幕を考え、応募するというものでした!
映画字幕の鉄則は
1行13文字以内、最大2行まで
使用する漢字とひらがな、送り仮名のバランス
ストーリー全体の構成あっているか
役者の人物像にあっているか などなど
1語選ぶだけでも相当頭を捻らないといけない作業でした。
結果残念ながら受賞ならず、その時は戸田奈津子さんとお会いすることは叶わなかったのですが、その7年後に地元青森県八戸市で講演がありまして、もちろん最前列で聞いてきました!!!
戸田さんは英語はもともと好きではなくてただの映画オタクだったそうです。当時はまだまだ社会的にも女性活躍するような時代ではなく、映画業界は完全に男性の職場。求人募集すらもされていなかったと。
だけどどうしても映画に携わりたいと会社の門で偉そうな人を待ち伏せしたり、何度も何度も会社近くをウロウロしていたんだとか。
そしていつでも渡せるように履歴書を持ち歩いていたことが功を奏し、特別に雇ってもらうことになってまもなく記者会見で通訳者が必要だ!と社内がパニックなっている所、英語の資格を持っているというだけで全く話すこともできないのに通訳として駆り出されちゃったと。戸田さんはこう語っていたのを覚えています。
「私は何度も断ったんです。そもそも人前に立つことすら好きじゃないのに通訳なんてことできません!って。でも私以外誰もいなくて。だから仕方なくやったのよ。絶対今回が最初で最後です!!って言ったわ。緊張で汗だくになりながらも何とか通訳したけど、それは私が映画オタクだったから。決して英語が達者だったからじゃないの。私は映画の世界を知っていたから自然と言葉が出てきたの。」
今や海外セレブの通訳者といえば戸田さんのお顔と名前が出てきますが、
私も一部の方の中では戸田さんと同じように英語で困ったらキコさん!ときに思い浮かぶ存在だと聞いています!
お仕事案件① 八戸&二戸パークホテル フロントスタッフ向け研修
お仕事の依頼を受けた時は正直「え!!?私が!?」と耳を疑いました。でも私の強みはどんな内容でもレッスンを独自に考えて構成できる事なので、ホテル内での接客に特化した英語研修をさせていただきました。
中でも特に意識したのはパークホテルさんが最も大切にされているホスピタリティーが伝わる表現をレクチャーすること。
例えば、
「お待ちしておりました」も "Hello"だけで終わったらもったいなすぎますよね?
"I've been expecting you. Welcome to our hotel."とぽっと口から出るだけで
最初の印象は全然変わります。流暢な英語を話すよりもお客様が喜ぶフレーズを覚えてくれている方が嬉しいはずです。これこそ
O・MO・TE・NA・SHI ですね☆
お仕事案件② あおもり絵合わせカードゲーム ”アッテラ”の通訳・翻訳
こちらは家族でお世話になっているボードゲームカフェの店長さんから新商品が入荷すると教えていただき詳細を聞いてみると、なんと青森県の観光名所や特産品などを楽しく学ぶにはもってこいのカードゲームだったんです!
私はすぐに思いつきました!!
これ絶対青森土産の定番になる!!!!!
ということで早速、地元の留学生を多く受け入れしている高校と隣町の三沢国際交流センターに寄贈し、その場でルールの解説を通訳させていただきました。
これは英⇆日 どちらの訳も面白くて、特に方言を通訳するのが大変面白かったです♪ 通訳時にはときに辞書には載っていない言葉も訳す必要があります。そこは想像力をフルに働かせ、先に文化の違いから説明することもあれば、あえて日本語のまま伝えることもします。
相手と自分が同じイメージを共有できた瞬間、よし!伝わった!と実感できるものです。
そういえば英語で「わかった?」と聞くのも "Get the picture?"ともよく言いますね!
お仕事案件③ JR東日本シンガポール 販売促進イベント 英語レポーター
こちらはインスタからのお問い合わせで、私がよくライブ配信をしたりオンラインイベントに出演しているのを見たある企業の営業の方からDMをいただき東南アジア向けに自社の製品をオンラインで紹介したいとのことでお問い合わせいただきました。人生初のレポーター体験でした。
こちらの案件は英語だけではなく、食レポと言うまた違ったスキル?が必要で本番は大変緊張しました。が、コロナ禍に負けず、海外展開に挑戦される企業様のお力になれたことは大変光栄でしたし、会社のストーリーや働いている方の想いを届けることができるのはバイリンガル冥利に尽きるというか、英語というスキルを活かして人様のお役に立てるという何ともありがたい経験でした。
その他にも、
・企業様主催イベントの募集要項の翻訳
・P R動画の英語版ナレーション
・SNS投稿の翻訳
・オンラインイベントでの日英2言語での司会進行
・防災についての案内文翻訳
・ゲームのルールブック翻訳
・取扱説明書や海外製品の翻訳
など、さまざまな分野に携われることが翻訳の1番の魅力かなと私は思います。
最後に私が一番翻訳して嬉しかったお仕事それは、、、
楽曲の翻訳です!!!
なぜなら自由度が高く、直感的に言葉を選びながらも意味や響きなどを意識して1曲仕上がったときはまるで我が子を産み落としたかのように嬉しかった〜!!
という事で皆様いかがでしたか?
通訳・翻訳の世界が伝わったでしょうか?
今は自動翻訳機能やGoogle先生が大変優秀な世の中になっておりますが
それでも直訳だけでは通じないことは山ほどあります。
だからこそ通じた時の喜びは何ともいえないくらい嬉しいですし、また拙い英語力でも相手に元気や勇気を与えた経験は一生忘れられないものです。
英語はただのツール