ラーメン4.0@開業日記#72 メニューブックの心理効果
今日はメニューブックや券売機に載せてあるメニューの配置について考えていきます。
お店ごとによって個性があるメニューブックですが、一定の心理効果を利用することもできます。
有名な二つの方法がありますので紹介していきます。
それでは今日も最後までよろしくお願いします。
Zの法則
どの飲食店にも、看板商品や新商品といった「お客様に選んでもらいたいメニュー」が存在します。
店側がすすめているメニューをお客様に選んでもらうには、2つの心理効果がポイントになります。
Zの法則とは、メニューなどを見る際に、まず目線が左上に行き、左上→右上→左下→右下と「Z」の順番に視線を動かす法則のこと。
※これは、横書きの文化に影響されているとされています。縦書きメニューであれば、まず右上に視線がいきます。
売れる商品には、メニューブックに載せる順番が関係しています。
メニューブックの左側の上から3番目、4番目に置いたメニューが最も注目される位置とされ、ゴールデンラインと呼ばれています。
街のポスターや雑誌の紙面づくりなどでも使われている心理学のテクニックです。
よく、ラーメン店の券売機でも左上のお店の看板メニューが載っていることが多いですね。
あれはこの効果を狙って載せています。
0.3秒ルール
0.3秒ルールとは、自分にとって「必要な情報か興味ある情報か」を0.3秒以内で判断するというもの。
したがって、0.3秒以内で目線が届く範囲に伝えたい情報を集約する必要があるのです。
お客様はメニューを見る際、「Zの法則」で見ていきます。そして目に飛び込んできやすい左上から3番目、4番目のゴールデンラインに置かれたメニューは、一瞬(0.3秒)で必要か、興味ある情報かを判断するため、認識されやすくなるのです。
また、メニューの1番上よりも、「2番目、3番目に置かれたメニューの方が注文されやすい」といった顧客心理もあるので、ゴールデンラインに置くメニューを入れ替えて試してみるのもいいでしょう。
一方、「位置」のほかに「価格」の並べ方にもポイントが隠されています。
例えば1,500円→580円という順番で並べるよりも、580円→1,500円の順で並べた方がお客様には安く感じられるため、選ばれやすくなると言われています。
このように、おすすめのメニューをお客様に選んでもらうには、メニューブックに載せる「位置」と「価格」に工夫を加えるだけで変わってきます
メニューブックや券売機のメニューの並べ方一つで注文数が変わってくるので、細かいポイントですがしっかりとチェックした方がいいと思います。
それではまた明日!!