ラーメン4.0@開業日記㊽ 行動経済学#5現在志向バイアス

今日も行動経済学について書いていこうと思います。今日も前半は行動経済学の基礎部分を書いて、後半でラーメン店での応用方法を書いていこうと思います。最後までよろしくお願いいたします。

現在志向バイアスとは

まずは、以下の質問について考えてみましょう。

質問:どちらかを選んでください。
1、今すぐに5万円をもらえる。
2、1年待てば必ず7万円をもらえる。

この質問に対しては「A.今すぐに5万円をもらえる」を選ぶ人が多くなります。1年だけ我慢して利益を増やすより、今すぐ得られる利益を選びたくなるのです。このような心理を現在志向バイアスと呼びます。

「買った当日から使えます」「翌日にはすぐに効果が現れます」「(商品発表会の最中に)今この瞬間から全国の店舗で販売を開始します」といったような「すぐに利益を得られる」ことを訴えることで、現在志向バイアスの効果を得られます。

ラーメン店での応用

ここからが本題になります。

現在志向バイアスをラーメン店に応用するにはどうすればいいでしょうか?
これが結構難しいんですよね。

まず、すぐ使えるサービス券と、次回来たらさらにお得なサービス券だと絶対にすぐ使えるサービス券を選択してしまいますよね。

リピーターを増やさないといけないので、この手法は完全に逆効果になってしまいます。

なので、ラーメン店でこの手法を使おうとすると以下の制約がかかります。

1、お客様がすぐ使えるサービス(割引など)と次回使えるさらにお得なクーポンを選ぶ

2、それによってリピーターになってもらえる確率が上がる

この2点がクリアできないとサービスとして成り立ちません。

1のサービスは必ずその場でのサービスを選択するので、その場で割引をしてなおかつリピーターになってもらう施策にしなければいけません。

うーん…難しいですね(笑)

何が難しいかというとその場でサービスをしてしまうと、お客様が満足してしまってリピーターに繋がるとは思えないところです。

結論として現在志向バイアスをラーメン店に取り入れるのは向いていないということになりました(笑)

もし何かアイディアがあればコメント欄に書いてもらえると嬉しいです。

それではまた明日!!

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