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エストニア・ピアノ
1948年にヨシフ・スターリン70歳の記念として、すべてのソビエト連邦構成国は彼に贈り物を贈ることを余儀なくされます。バルト海の北東岸に位置する小さな共和国エストニアは、ハンブルクのスタインウェイで訓練を受けた名工、エルンスト・ヒースが手作りしたグランドピアノを贈ることを選びました。
スターリンはその音を非常に気に入り、ヒースにソビエト連邦全体のコンサートグランドピアノの唯一のメーカーとなるよう命じました。こうしてヒースの会社エストニア・ピアノは、ソビエト時代に繁栄しました。いまだに仰ぎ見られるソ連のピアニストの録音(モスクワなどソ連領内での)はエストニア・ピアノによるものです。
一社しかないのでピアノにロゴなどついていませんが、エストニア・ピアノです。しかしソ連が崩壊すると、その唯一の市場も崩壊します。1995年までに、生産台数は共産主義の全盛期の500台から年間50台に減少しました。
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