薬屋のひとりごと
ペロッ、
猫猫「これ、毒です」
とても面白いアニメでした
昔の中国をイメージしたファンタジー調のミステリーアニメです。基本的に宮殿と事実上の実家である花街の二点しかでてこない閉鎖的なシチュエーションのため、登場人物や舞台が限られるせいか、しっかりキャラクターの印象が残ります。
冒険系や学園系だと(たとえば葬送のフリーレン)は、ザインでさえも途中参加枠として離れていきますし、出会いと別れの儚さが根底に流れますが、このアニメは本当に限られた場所と人物のみがでてきて、その分濃密に記憶に残ります。故にそれぞれが魅力的に映るのです。
設定上の美点がうまく生きたキャラクター造形、美術、大げさな身振り、暇なミステリアスイケメンの存在、毒殺、陰謀、日常ほんわかコメディと2~3話にまたがるサスペンスの緩急、とバランスが良く、いいアニメだと思いました。第一期24話ぜひご覧ください。
ストーリーは後宮の毒見役となった主人公の猫猫が、謎多い貴公子(宦官)壬氏に気に入られながら、宮廷に渦巻く嫉妬や陰謀からおこった怪事件を解いていくお話です。
Μιθριδάτης
猫猫は薬と毒のオタクであり、自分の身体で実験を繰り返し毒の耐性がついたことで、毒を舐めたりしても死なずにむしろ毒の分析までできてしまうという特性があります。
あれ、これって、「彼」じゃないかと、ピンとくる方も多いでしょう。そう、ミトリダテス6世(紀元前132~63年)です。
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