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ワインと美術館と「真のお金持ち」

フランスのシャンパンやワイン産業というものは、実際のところ巨万の富の源になっています。特にランス大聖堂を擁するランスがあるシャンパーニュ地方やボルドー地方など、地方名が大ブランドになっている地域の一流の生産者は、例外なく億万長者です。ただ彼らはあまり表には出てこないどころか、パリにすらそう出てこないため、ピンとこないところがあります。

特にランスの近郊にあるエペルネという街はシャンパーニュメゾンが立ち並び、フランスで最も住民一人当たりの所得が高い地域です。現在のパリのお金持ちは金融関係者か移住してきた外国人富裕層のどちらかというくらいですが、ネット民が好きな「真のお金持ち」はフランスの場合ブドウ畑の近くに家族で住んでいるのです。

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