TDS(東京ディズニーシー)二次創作小説。完結済。ある日、ドリームフライヤーとかいう飛行機に乗って、変な女がポート・ディスカバリーにやってきた。時空を超えた天才パイロットと天才発…
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2020年6月の記事一覧
ソアリン×ストームライダー二次創作「空の上の物語」14.アドベンチャーに、終わりはない
神殿内の隧道から、宿営地として荷物を置いた薄暗い部屋に戻るさなかで、デイビスは突然、釘を刺すようにカメリアに命じた。
「あんた、何でも信じるって言ったよな。それなら、あいつじゃない、俺の方を信用しろよ。あいつとは一言も口をきくな」
「ハァ?」
「ハァ? じゃねーよ。それくらい簡単だろ?」
「え、えーと。通常時ならともかく、この神殿の中だと、それはなかなか厳しいのかな、って……」
ごに
ソアリン×ストームライダー二次創作「空の上の物語」13.好きよ、デイビス
(誤解だよ。最初に好きだって言ったのは、そっちだろ。今になって、俺を見捨てようとしないでくれ)
自分が何をしたのかは分かっている。
どれほど惨めだと笑われようが、今さらどうでもいい。
ただ、捻じ曲げられたまま理解されて、終わりになるのだけは、堪えられなかった。
(あんなのは本心なんかじゃない。お前は賢明で、自立していて、俺には勿体ないほど素晴らしい女性だよ。俺の言うことが信じられないのか
ソアリン×ストームライダー二次創作「空の上の物語」12.ここは観光客の来るところじゃないぞ
「ところで、カメリア。あんたって、お化けとか大丈夫なのか?」
「何よ、今さら。ここはそもそも聖なる場所だし、お化けとは関係ないでしょ?」
「いや、念のため確認しておこっかなー、と思って」
El río perdidoにかかる橋を渡り切ったデイビスとカメリアは、密林と絡み合いながら聳える、石を積み上げて階段式となっている古代神殿を仰いでいた。
まさにジャングル——毒々しいマメやら、鮮やか