晩御飯は〈牛丼〉にすると言って家内が料理の下拵えを始めた。
僕が注文をつける。
「牛丼の味付け、チョッと濃い目にしてくれるかぁ?いつも薄いからなぁ・・馬のションベンみたいなのは旨くないぞ」
「まっ!失礼ね❗️だいいち馬のションベン飲んだことがあるの?」
「女がションベン言うな~」
「じゃ、何て言うのよ」
「そうだなぁ・・馬のオシッコ」
「なんか余計に汚ならしいよ」
「ま、濃い目で頼むよ」
「はいはい、分かってます。身体の為に薄味にしてるんだけどね」
「しかし〈吉野家〉とか〈すき家〉みたいな味が出せんかなぁ」
「そりゃあっちはプロだからね。牛丼売って生活してんだから」
「そりゃそうだよな」
・・・・・・・
さて、今日の家内の〈牛丼〉はどんな味に仕上がるのだろうか・・
・・・・・・・
やっぱり〈馬のションベン〉だった。