父親の娘に対する愛情と、母親の息子に対する愛情は、チョッと特別な思い入れがあるんじゃなかろうか、と言ったら偏見だと言われるだろうか・・
親子と言えども、そこには〈異性〉という要素が含まれているのだから、極自然なことなのかもしれない、なんて思うのだ。
娘を嫁に出す時の〈婿〉に対する〈父親の嫉妬心〉、また、〈息子の嫁〉に対する〈母親の敵愾心〉などが皆無だとは、言い切れないだろう。
まぁ、それらは時が経つに連れて落ち着いてくるのが普通なのだが、場合によっては、そうはいかないこともままあるようである。
さて最近であるが、超有名なスポーツ選手が「離婚」したというニュースが耳に入ってきた。老婆心ながら、それについて感じたことを、少しばかり述べてみたいと思うのである。批判する訳ではない・・〈有名税〉だと思ってお許し頂きたい。
「離婚劇」は2件ある・・・
ひとつは〈男子体操選手の件〉であり、ひとつは〈男子フィギュアスケート選手の件〉だ。
この、世界の頂点に立った「伝説的スーパーヒーロー」に共通したところが、愛しい息子に並々ならぬ愛情を注ぎ、幼少時から母親がマンツーウーマンで育て上げた、という点であると思われる。食事のことから健康管理から、女のことまでも母親が仕切っていた・・という話を聞いたこともある。それは鬼気迫るような母親の愛情であったに違いない。
そんな息子が世界を唸らすスーパー選手に成長した訳であるから、母親の喜びようといったら想像を絶するものであっただろう。これは「偉大なる母の愛」が成し得た偉業である。
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そして結婚・・・
外野席の様々な声を外に、2人は其々の結婚を果たしたのであったが・・・程なく2人とも離婚してしまうのだ。
無論、そこには他人には解らないような事情があったのだろうが、批判を承知で申せば・・彼ら母子の繋がりが、余りにも強過ぎたのではなかろうか・・果たしてそこには、嫁いだ〈お嫁さん〉が、楽しく生活出来る空間があったのであろうかと、考えてしまうのだ。
勿論、夫婦のことに他人が口出しする権利は無いし、お嫁さん側についても考察しなければ偏ってしまうのだが・・・
結局、2人の大天才は、其々の競技に於いては歴史的な成功を収めたのに、結婚には失敗してしまったのである。
何はともあれ、皆様の幸せを祈るばかりだ。