〈刺身パック〉や〈鰹のタタキ〉に付いている〈ワサビ〉や〈卸しニンニク〉〈卸し生姜〉の小袋、はたまたコンビニで〈肉まん〉を買った時に貰う〈辛子〉の小袋などが余ったら、何かの時に使えるのでウチでは保管している。
いつぞや、家内が〈おでん〉を作ってくれた時である。〈辛子〉を切らしていたことに気付いたのだ。
「〈おでん〉には〈辛子〉がないとダメだろう」
「父さん、あれがあるじゃん❗️」
そう言うと家内が溜まっていた〈小袋〉を冷蔵庫から出してきた。
「おおっ❗️これがあったよな・・えぇ~と・・〈辛子〉〈辛子〉っと!」
僕は辛子の小袋の口を千切って、〈おでん〉の大根の上に中身を絞り出した。
「んん~~?」
「父さん、それ〈ニンニク〉じゃなぁい?」
匂ってみると、それは確かに〈卸しニンニク〉だった。
「紛らわしいパッケージだなぁ~」
ニンニクを黄色い袋に入れるなよぉ~・・・