忙しい日が続いていた。
昼過ころに一段落がついたので、昼食時に缶ビールを1本飲んでから居間で少し昼寝をした。
3時くらいに目が覚めたのでソロソロ起きなきゃなぁと思って枕から頭を上げようとしたその時であった。
天井がグルングルングルングルンと回って気持ちが悪くなったのだ。
回転速度がどんどん増してきて吐き気を催してきた。眼球が小刻みに動いているのが分かる。
〈わっわぁ~~~❗️メニエールってヤツだな❗️三半規管がどうかなるヤツじゃ❗️〉
目を瞑ったままグルグルが治まるのを待つしかない。
〈うぅ~~気持ち悪い❗️〉
どれくらい経ったのだろうか、ヤケに長く感じられる発作だった。
やっと天井が止まったので起き上がろうと再び頭を上げようとしたら、またもや天井がグィ~ンと動き始める。
〈ぅわっ❗️ヤバイヤバイ❗️〉
無理に起き上がらないほうがいいと判断した僕は、頭を極力動かさないようにして暫くは横になることにしたのである。
ところが、夕方になっても回復することなく、食事も摂らずにそのまま寝ることを余儀なくされた。
・・・・・・・
一夜が明けた・・・
しかし次の日も調子が戻ることはなかったのである。それどころか、夕方にはとうとう飲んだ麦茶をトイレで戻したりしてしまう。
結局、2日間ほど寝込んでしまうことになったのだが、3日目の朝に漸く楽になったのだった。
〈メニエール病〉には、疲労からくる良性のものと、脳血栓とか脳梗塞などの脳の疾病からくるものがあるらしいのだが、あれから特に違和感を感じることがないので、良性だったに違いないと、僕は勝手に決めている。
ビールも美味いし、大丈夫❗️