【賑やかな葬儀】

山口の義姉あねから、家内の母が亡くなったという知らせがあった。

明日の18時から〈お通夜〉で、次の日の11時からが告別式だという。

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兼ねてから入院中だった家内の母は、その日は体調も宜しく、朝食も摂り入浴も済ませた後、眠るように息を引き取ったという。御歳91歳の大往生であった。

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翌日、高速道路をブッ飛ばして、広島から山口県の葬儀会場に到着すると、既に家内の兄弟姉妹きょうだいなどの親族や、大勢の親戚縁者等が集まっていた。

家内は４人兄弟姉妹きょうだいの長女になるのだが、長男である家内の兄には実は９人の子供と19人の孫がいるのである。

そして、其々の兄弟姉妹きょうだいにも子供と孫がいる訳だ。

結局、亡くなった義母おかあさんからすると、大勢の親戚縁者と共に、〈子供〉が４人、〈孫〉が17人、〈曾孫ひまご〉が28人も集うという、物凄く賑やかな葬儀になったのである。

〈少子化問題〉などどこ吹く風と言わんばかりの、誠に天晴れな家内の実家なのであった。