【シティホテルの朝食】
仙台の広瀬通りにある〈江陽グランドホテル〉に宿泊した。
一夜が明け、朝食を食べに家内と2人で3階の会場に降りていった。
てっきりバイキング形式だろうと思っていたのだが、そうではなさそうである。会場に入るとタキシード姿のウェイターが席まで案内をしてくれた。ウェイトレスも黒のスーツで品良くサービスをしている。
予約していたのは〈洋食〉であったが、席に着くと〈数種類のジュース〉と〈コーヒー・紅茶〉のどれを飲むかを尋ねられた。
初めてのホテルなので、そのグレードの程は分からなかったのだけれども、従業員の振る舞いを見ていると、これはまともなシティホテルかもしれないなぁと思ったのだった。
やがて運ばれてきた料理は中々のものであった。
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■9つのパレットプレート盛り合せ
・カラフルプチトマトのカプレーゼ
・季節のグリル野菜
・彩り野菜のラタトゥイユ仕立て
・魚のスモーク フェンネル添え
・ベーコンと生ソーセージ
・ポーチドエッグ
・じゃがいものドフィノワ
・人参のラペ
・季節の果物
■本日のスープ
■グリーンサラダ
■ヨーグルトとシリアル(県内産ブルーベリーのコンフィチュール)
■パン各種
・ホテル特製イギリスパンのトースト
・自家製クロワッサン
・自家製ブリオッシュ
■ジュース各種
・オレンジジュース
・グレープフルーツジュース
・トマトジュース
・パイナップルジュース
・ミルク
■コーヒー又は紅茶
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若い頃シティホテルに勤務した経験のある僕は、ホテルレベルの料理の味を知っているつもりなのだが、今回のこのホテルの料理は完璧にシティホテルのレベルのものだった。
家内に言った。
「ここの料理はホテルの味だぞ。特にスープなんか完璧だよ。じゃがいものビシソワーズスーブのホットだな。普通は白くて冷たいんだけど、これはホットで、色が薄っすらベージュだろ?多分じゃがいもの皮も使ってるみたいだ。普段飲むスープと全然違うだろ?」
「うん❗️美味しいわぁ」
「これがシティホテルレベルの味だよ。スモークサーモン食ってみ!」
家内はスモークサーモンを口に運んだ。
「わぁ~~っ❗️美味しいぃ~っ❗️」
「だろぉ?・・これがスモークサーモンじゃ」
本物の味に感激するばかりの家内なのであった。
久しぶりにホテルらしい美味しい料理に触れることができたのだ。
どうせ大した料理は出ないだろうと高を括ってスマホも持たずに会場に来たことを後悔した。
写真を撮ってSNSにupしたかったのに、後の祭りであった。
娘婿君が手配をしてくれたのでどんなホテルなのかは全く知らなかったのだが、後で調べてみると、創業80有余年の老舗ホテルなのであった。
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