【遊園地】 15 プチフルート 2021年3月11日 06:00 家内が近所のママ友と一緒に、自分達の子供を連れて遊園地に遊びに行った時のことである。ママ友が4人もいて、皆んなが子供を連れて行ったので、母親が5名、子供が5名の、総勢10名になった。路線バスで最寄りの駅まで行き、そこから電車に乗り込んだ。・・・・・・・さて、遊園地に到着して入園券を買うことになった。子供たちは皆んな3歳の同級生なのだが、実はウチの息子は3月生まれで、3回目の誕生日が来ていなかったから、厳密に言うとまだ2歳だった。皆んなそれぞれが、大人1枚、子供1枚・・と入園券を買っていく。順番が回ってきたので、家内も買うことにした。「・・大人1枚下さい」すると窓口の係りの女性が言う。「お子様のチケットはよろしいんですか?」「あの~・・この子、2歳なんですぅ・・子供料金は3歳からって書いてありますよねぇ」「・・・あのぉ・・失礼ですが証明出来るものがありますか?」「はぃ? 証明❗️❓️・・証明と言われても・・・」家内が返答に困っていると、友達のお母さん達が総勢で援護をしてくれた。「おのね、この子、デッカイけど2歳ですよ」「そうですよ!アタシが保証します!3月生まれなんだからねっ❗️まだ2歳です」「そうよぉ、いつも一緒に遊んでるんだから間違いありません❗️」「証明するものだなんて失礼なっ!」お母さん達に圧倒された受付嬢は認めざるを得なかった。 そう、息子はデッカクて色白で、ヒッチコック君と呼ばれていたくらいなのだから、とても2歳には見えないのだ。疑われても仕方がなかった。それにしても、自分達は子供料金を払っているにも拘わらず、皆んなで庇ってくれたことが、料金を出さずに済んだことよりも、ことのほか嬉しい家内なのであった。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #エッセイ #毎日note #イラスト #短編小説 #友達 #ラーメン #友情 #面白い話 #遊園地 #割引 #デブ #ご近所 #入場料 #援護射撃 #入園料 #子供料金 #早生れ 15