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短歌

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良き短歌はまるでアクリル絵画であり、一眼カメラで切り取った風景であり、映像作品であり、人間ドラマでもある。
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すくいあげ
はなのさきちる
わらはかな
いつかにおぼゆ
なにごころなきとき

"子供が桜の花びらを巻き上げて散らして遊ぶのを見た。この子もいつか無邪気だった頃を懐かしむときがくるのだろうか"

桜短歌 三

桜の日に短歌を詠んだ。短歌 三
旧友からのある報告で晴れ晴れとした嬉しさと少々の晴れ晴れとはまた違う感慨深さを感じている時の心情を表した一句。

ふるきとも
あひておもはむ
あけぼのの
ゆきちるやうに
さくらふりけり

桜短歌 二

桜の日に短歌を詠んだ。短歌 二 
在原業平が詠んだ、都鳥に愛する人は元気にやっているかを尋ねた言問橋の語源になった一句がある。その橋の近くで川を流れる桜の花びらを見た。ああ、この花びらが流れるように、桜の季節になると涙を流す業平のような人が多そうだなぁと勝手に思った時の一句。

ことといの
かわもにうかぶ
はなびらの
おなじかずだけ
ながるなみだや

桜短歌



桜の日に短歌を詠んだ。短歌 一
現代語訳: 気になるあの人を思いながら、想像してみよう、桜の木の下で、あれ(桜)は白色か朱色か言い合っている様を ... というほほえましい妄想の一句。

おもふ人
おもひやりなん
桜木の
言ひしろひまし
しろか朱(あか)かを