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世界を牽引する中国IT企業の【BAT】ご存知ですか?

こんにちは、GeekSalon iPhoneメンターのいりんです!

去年11月インターネット検索などのポータルサイト「ヤフー」とメッセージアプリのLINEの統合は、世間を大きく震わせました。この統合は、世界と戦える日本発のITプラットフォーマーの誕生を意味するでしょう。

これは、米国の「GAFA」(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)と競い合うだけではなく、中国の巨大IT「BAT」(バイドゥ、アリババ、テンセント)とも同じ土俵で競い合うためであります。

それでは、日本でまだなじみが薄いBATとはどういった企業なのでしょうか。

中国のインターネット業界を代表する3企業、百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、騰訊(テンセント)。3社の頭文字を取ってBATと称され、その急成長ぶりで世界から注目を集めています。3社はそれぞれ検索エンジン(バイドゥ)、EC(アリババ)、SNS(テンセント)と異なるサービスを主力事業に成長し、いずれも中国では人々の生活に欠かせない存在です。

B:百度について

中国百度とは、異常気象によるチャイナ気温のことではありません。

百度(バイドゥー)は中国国内に特化した「検索エンジン」を展開するIT企業です。日本では検索エンジンといえば「Google(グーグル)」が一般的だと思いますが、百度の検索エンジンは中国では国内人口の70%が利用。今や、百度は中国で最も使われる検索エンジンなのです。世界的に見ても、グーグルに次ぐ2番目に多く使われている検索エンジンとなっています。

百度公司(Baidu,inc)は本社・中国の北京市にあり、インターネット検索を中心事業とした情報・通信業の会社です。

創業者の李彦宏(ロビン・リー)は、北京大学を卒業後にニューヨーク州立大学へ留学。

留学先のアメリカでインフォシーク社の検索エンジンの設計、GO.comの画像検索エンジンの開発などに携わり、帰国後1999年10月に百度公司を設立。

同社の理念である「中国人のための、中国語検索エンジン」としてわずか数年で急成長を遂げ2005年には、米国ナスダック市場に上場しました。

Googleとの違い

「中国版google」と呼ばれ、明からさまに避難されましたがBaiduとGoogleの違いは2段階で語れます。

初めに、googleと異なる点は、UGC(ユーザー生成コンテンツ)です。

UGCとはウエブ上に存在したコンテンツから受動的にインデックスを作成しただけでなく、中国人ユーザーが新しいコンテンツを作成するよう仕向けた仕組みです。

例えば、サイト内のBaidu Tiebaでのコメント投稿ではコメントは残らずBaiduがインデックス化し、検索できるようになっています。中国語を使った最大のフォーラムで毎日実際に1億人が利用しているようです。

参考
「中国の百度って何?!百度を徹底解説します」https://lxr.co.jp/blog/592/

A:アリババについて

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アリババとは、「ECサイト」を展開するIT企業で、BtoC、CtoCそれぞれに特化したECサイトを持っています。BtoBのECサイトでは世界有数のシェアで、Amazonと並ぶとされています。

ジャック・マー(馬雲)氏は1999年にアリババを創業し、現在ではBtoBEC以外にも天猫国際をはじめとした様々な事業を展開しています。

BtoB ECサイト「アリババドットコム」
BtoC ECサイト「天猫 Tmall」
越境ECサイト「天猫国際 Tmall Global」
CtoC ECサイト「タオバオマーケットプレイス」
決済サービス「アリペイ」
クラウド・コンピューティング「アリババクラウドコンピューティング」

このように、さまざまなサービスを提供しています。どれも中国EC市場のなかで大きなシェアがあり、中国のECといえばアリババと言っても過言ではありません。

参考
アリババとは?中国のAmazon”Alibaba”徹底解説します。

ジャック・マーのニューリテール構想

ニューリテールとは、アリババグループの創業者で現会長のジャック・マー氏が2016年に提唱したO2O戦略のコンセプトです。オンラインとオフライン、物流はそれぞれUX(ユーザー・エクスペリエンス)が限られていますが、それらをシームレスに融合することによって新しいUXを提供するのがニューリテール戦略です。

T:テンセントについて

テンセントの特徴は、展開するサービスの幅広さ。一言で言うと、任天堂のようにゲームを提供しながら、LINEやFacebookに近いサービスを手がける企業です。その中でも特に、「コミュニケーションツール」と「ゲーム」市場において強力な存在となっています。

コミュニケーションツールにおいては「Q Q」「WeChat」「QZone」と3つを展開しています。中でもWeChatは月間のユーザー数は10億人を超えており、中国で最も使われるコミュニケーションツールとなっています。

提供している複数のメッセンジャーのMAU(月間アクティブユーザー数)を単純合算すると11億人超(ちなみにFacebook Messengerが6億人、LINEが2.2億人)にのぼり、それを基盤にしたFinTech市場でも存在感を発揮しつつあります。

テンセント

一方ゲーム市場においては、立て続けに様々なスマホ会社を吸収しています。

ゲームの売上高でソニーやマイクロソフトを上回って世界トップ(NewZoo調査)。同社の売上高は、日本の大手ゲームメーカーである任天堂と比べて、売上高で3倍、営業利益で17倍、時価総額は約10倍にもなります。その結果、2020年現在、ゲーム事業における売上高は世界1位となっています。

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GAFMA(ガフマ)とは

GAFMAとは、アメリカの主要IT企業GAFAにMを加えた「Google(グーグル)」「Apple(アップル)」「Facebook(フェイスブック)」「Microsoft(マイクロソフト)」「Amazon(アマゾン)」の頭文字をつなげた造語のことです。

詳しくはこちらをご覧ください。

FANG(ファング)とは

FANGとは、アメリカの主要IT企業「Facebook(フェイスブック)」「Amazon(アマゾン)」「Netflix(ネットフリックス)」「Google(グーグル)」の頭文字をつなげた造語のことです。

Netflixとは、2017年12月の時点で190ヵ国以上で動画のストリーミング配信事業を展開する企業です。

FANGは、投資家のジム・クレイマー氏が、膨大なビッグデータ技術から新しいサービスを生み出す企業として注目し、2015年に名付けたものです。

参考
GAFAとBATHとは?売上・利益の比較、5G・AIの次世代の覇権は?

最近はBATH

繰り返しになりますが、BATとは、中国の主要IT企業BATHからHを除いた「バイドゥ(Baidu)」、「アリババ(Alibaba)」「テンセント(Tencent)」の頭文字をつなげた造語のことです。

こちらは元々BATが使われていましたが、近年影響力が増したHuaweiが加わって、BATHと呼ばれるようになりました。

終わりに

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BATは現在、既存のサービスに関する企業だけではなく、AIに関係する様々なベンチャー企業の買収を行っています。

メガクラウドベンダーの参入動向を見ますと、大手インターネット系事業者として、BATがAI関連への投資や開発で先行しています。BATは膨大なユーザー数を抱えていることが最大の強みであり、蓄積したビッグデータに加え、AIを利用し、スマートフォンやIoT(モノのインターネット)を通じて得るさまざまな情報を自社事業に応用していくとみられる。

Baiduは深層学習を重視していますが、自動運転分野にも注力しております。Alibabaは買収や投資により、画像や音声認識のコア技術企業との協力を強化し、スマートシティにAIの活用展開を模索しています。Tencentも画像分野に注力し、医療での応用を推進しているそうです。

いずれも中国国内市場でアメリカ企業に対し、データ資源を保有できる優位性が続き、AI関連市場は成長していくでしょう。従って、BATの存在は更に人々の存在に近いものとなるに違いありません。

参考
中国の巨頭BATとは?中国のGAFAについて解説!

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