借りた金を返すためにはゾンビを作っても良いのか?「負債論」を読んで考えた
「負債論 貨幣と暴力の5000年」「ブルシット・ジョブ―クソどうでもいい仕事の理論」などの著書で知られる人類学者、David Graeber(デヴィッド・グレーバー)。惜しくも2020年に59歳の若さで亡くなり、最近刊行された「万物の黎明」は遺作として今まさに存在感を放っている。
私は数年前に「ブルシット・ジョブ」を読んで大変な感銘を受けた。なぜ社会に必要とされる仕事はお金がもらえず、なぜ社会の役に立たない(あるいは社会に害をなしている)と”働いている本人すら葛藤を抱く”よ