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N-053 浴後婦人全身像(フリュネ)

石膏像サイズ: H.64×W.22×D.17cm
制作年代  : 18世紀(?)
収蔵美術館 : 
作者    : ジャン・アントワーヌ・ウードン(?)(Jean-Antoine Houdon 1741-1828)

古代ギリシャの高級娼婦フリュネ(Phryne 本名はネサレテMnesarete)をモデルにした彫像です。

フリュネは、その類まれな美貌を利用し巨万の富を築きあげました。ポセイドンとエレウシスの祭りの際、衆人環視の中、服を脱ぎ、髪をおろし、裸で海に入っていったことで、エレウシスの秘儀の冒涜者として訴えられますが、その裁判の席上、出廷したフリュネが自らの裸を見せると、裁判官達はその肉体の美しさを神性の証、神聖なしるしとみなし、結局は無罪となったというエピソードも残されています。

リディア王がフリュネを求めた際には、法外な金額を要求したため、王はその代金の埋め合わせのために国民に税を課したほどだったとういうことです。この石膏像の原作彫刻については、18世紀の肖像彫刻家ウードン作との情報もありますが、オリジナルの映像、収蔵美術館等はまだ判明していません。

ジャン・レオン・ジェローム作 「裁判官の前に立つフリュネ」 1861年
(写真はWikimedia commonsより)


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