K-121 モリエール胸像
石膏像サイズ: H.85×W.65×D.32cm(原作サイズ)
制作年代 : 1776年
収蔵美術館 : パリ・コメディーフランセーズ劇場
作者 : ジャン・アントワーヌ・ウードン(Jean-Antoine Houdon 1741-1828)
18~19世紀初頭のフランス宮廷で活躍した彫刻家ウードン作の劇作家モリエールの肖像彫刻です。
ウードンはヴェルサイユに生まれ、1761年にローマ賞を受賞、以降フランス宮廷でロココ的な作品や肖像彫刻を多数制作しました。フランス革命以降は、新古典主義的なリアリティを追及した肖像彫刻が人気を博し、ヨーロッパ、米国の著名人の肖像彫刻を多数制作しました。
この彫像のモデルのモリエール(Molière 1622-1673)は、フランス17世紀を代表する劇作家で、代表作は「粗忽者」「人間嫌い」「病は気から」など。特にモリエールの喜劇は人気が高く、賞賛、批判の論争がしばしば巻き起こりました。彼の一座は、最終的に王立劇団に組み込まれ、後の国立劇団であるコメディ・フランセーズへと発展しました。パリ1区に位置するコメディ・フランセーズ劇場 のロビーに、この石膏像の原形となった彫像が置かれています。
Charles-Antoine Coypel作 モリエールの肖像画
(写真はWikimedia commonsより)