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N-038 カノーヴァ作 ヴィーナス全身像
石膏像サイズ: H.79×W.22×D.22cm(縮小サイズ)
制作年代 : 18世紀後半
収蔵美術館 : フィレンツェ・ピッティ宮
作者 : アントニオ・カノーヴァ(Antonio Canova 1757-1822)
18世紀、新古典主義を代表する彫刻家アントニオ・カノーヴァ作のヴィーナス像です。カノーヴァはヴェネツィア出身の彫刻家で、1780年頃からローマで活躍し始めました。ローマ教皇の記念碑を手掛けるなどその作品は早くから評判を呼び、ロシアなどヨーロッパ中の諸侯から作品の依頼がありました。
過剰に演劇的になり過ぎたバロック美術から古典主義へと回帰したカノーヴァの作品は洗練された美しさを持ち、解剖学の研究を重視した姿勢がリアリティ溢れる人体表現を生み出しました。このヴィーナス像は、カノーヴァ自身(工房)によって何体もの複製バージョンが制作され、各地の美術館に収蔵されています。
フィレンツェ・ピッティ宮収蔵のもの
(写真はWikimedia commonsより)