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N-028 ディオニソス全身像

石膏像サイズ: H.64×W.24×D.26cm(原作サイズ)
制作年代  : 1世紀以前
収蔵美術館 : ナポリ考古博物館
作者    : プラクシテレス(Praxiteles)?
出土地・年 : ポンペイ 1862年出土

若く美しいディオニソスの姿を捉えた彫像です。下方向を見つめる美しい青年像であるため、しばしばナルキッソスと誤解されますが、髪に添えられたブドウの房などからディオニソスであることが分かります。肩から左手首にかけては動物の毛皮を結びつけています。

オリジナルのブロンズ彫像は、1862年にポンペイの無名の館跡から発掘されました。ルーブル美術館収蔵の「とかげを殺すアポロン(プラクシテレス作)」の美しい肉体表現を参考にプラクシテレスとの関連も指摘されますが、オリジナルの作者については断定されていません。数ある古代彫刻の中でも、若い青年の肉体表現として最上のもののひとつとされています。

ナポリ考古博物館収蔵のオリジナルブロンズ像 ポンペイから出土 1世紀頃 (写真はWikimedia commonsより)


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