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K-188 ヴィクトル・ユゴー胸像

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石膏像サイズ: H.58×W.23×D.37cm(原作サイズ)
制作年代  : 1880年頃
収蔵美術館 : 仏・ブザンソン美術館他
作者    : オーギュスト・ロダン(François-Auguste-René Rodin 1840-1917)

近代彫刻の父とされるオーギュスト・ロダン作の作家ヴィクトル・ユゴー(Victor,Marie Hugo 1802-1885)の肖像彫刻です。

革新的な作風でデビューしたロダンも、1880年代に入ると「地獄の門」の制作に着手するなど一定の注文を請け負えるほどに評価が高まっていました。政治家のアントナン・プルースト、評論家のロジェ・マルクス、彫刻家のジュール・ダルー、カリエ・ベルーズ、など多くの名士がロダンに肖像彫刻の制作を依頼しました。ジャーナリストのエドモン・バジールは、ロダンがその名声を確固たるものとするために著名な人物の胸像を製作することを提案します。そして制作されたのが、このヴィクトル・ユゴーの肖像彫刻です。

ユゴーは1830年代にはすでに有名な作家となっており、62年に出版した「レ・ミゼラブル」によって“文豪”と呼ばれるにふさわしい存在となっていました。すでに80代に近づいていた大作家は、ロダンのためにポーズをとることを拒否したため、ロダンはユゴーの自宅に入り浸り、日常生活に密着してスケッチを繰り返しこの彫像を完成させました。1885年にユゴーが死去すると、1889年には埋葬されたパンテオンに設置するための記念像の注文がロダンに発注されましたが、彼はこの胸像を元に裸で座った全身像を製作したため、依頼主から拒絶されてしまいます。後にロダンは、リュククサンブール公園に設置するための記念像を手がけ、こちらは1909年に完成しました。

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仏・ブザンソン美術館収蔵 「ヴィクトル・ユゴー胸像」 ブロンズ製 石膏像と同タイプ (写真はWikimedia commonsより)


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