パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月25日 ラスト!パリ・オペラ座「ニジンスキー」⑨
2月25日
朝フレデリックから電話があり、清算などのために来てくれた。11時くらいからあれこれ話す。テレコムの料金だけはっきり分からなくて、それは午後にまた話すことにした。
お昼過ぎにヴァンセンヌの森を通ってテレコムの事務所に行く。木々が芽吹き始めていて春の到来を感じる。春みたいに暖かくて気持ち良い日。ヴァンセンヌ駅前のマックで食べて、ケーキを買って帰る。
家でのんびりしてたらルーブルから電話があって、頼んでおいたルキウス・ウェルス帝の彫像は手ごろな値段で送ってくれるとのこと。すぐにルーブルに出向いて支払いと発送手続きを済ませた。
夕方にもう一度フレデリックが来てくれて、テレコムのことを伝える。以前譲ってくれたフレデリックの実家からのオリーブオイルをまた数本分けてもらった。明日帰るということで涙、涙のお別れをする😢
すぐにオペラ座へ出掛けて、いよいよ最後の「ニジンスキー」プログラム。売店のおじさんにもお別れの挨拶をした。
ケーキ 32F
マック 48F
やかん 69F
ルーブル・ムラージュ複製工房 10550F
フランステレコム 119F
オリーブオイル 81F
いろいろとこみ上げる気持ちもありましたが、時は淡々と過ぎていくもので、あっという間に帰国便の前日になってしまいました。
アパートの世話をしてくれたフレデリックともお別れの挨拶を。すっかり仲良しになっていたので、部屋の引継ぎもなにも問題ありません。日本に来ることがあったらぜひまた会おう!と約束して別れました。
ヴァンセンヌの森とお城を散策。
森の入り口のサン・マンデ公園。これは5月の緑が一番美しい時期の一枚。
夜は最後のオペラ座へ。なんたってバレエ公演をたくさん観ました。11か月で60回以上の舞台を観ましたから、我ながらたいしたもんだと思います。その中でパリ・オペラ座バレエ団の公演はたぶん50回くらい。同じ演目を複数回観るというのも貴重な体験でした。一期一会の舞台芸術ですけど、繰り返し体験することで見えてくる部分もたくさんあります。
あんまり毎晩ガルニエ宮に行くので、2階席のドリンク販売のオジサンと顔見知りになりました。この晩は、そのオジサンにも別れの挨拶を。また来なよって言われてちょっと泣けてきました。
25日の最後の演目「春の祭典」のカーテンコール。ダンサーたちの凛々しい表情がずっと記憶に残っています。
天井のシャガールともこれでお別れ。いつの日かきっとまた。
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