A級戦犯冤罪論
[1]東條英機① 〜自決未遂編〜
1945年9月11日、元内閣総理大臣東條英機氏邸宅周辺には
進駐軍の車両で埋め尽くされ、外国人記者で騒然としていた。
なお、以下、解釈を含まず事実のみを記述する。
米軍士官が叫ぶ。以下、「米」。なお、この米兵は不特定多数である。
米「玄関を開けなさい!」
東條英機が窓から応じる。以下、「東」。
東「逮捕状を持っているか?」
米「拘引命令書をもってきた。マッカーサー司令部に行く用意をしろ!
急げ!」
東「すぐ行く。」
東條、窓を閉じる。
数分後、突如銃声が響く。
米「Hey,What was that!?」(何だ!)
米「Sounds like a gunshot!」(銃声のような音がしたぞ!)
米兵、扉を破り邸宅内へ侵入。
米「Tojo’s over here!」
米兵、邸宅へ土足で走り込む。
米兵、腹部から出血し、手に拳銃を握った東條を発見。
東條、処置を受ける。
東「一発で死にたかった、、、、。
大東亜戦争は正しい戦いであった、、、、。
切腹は考えたがともすれば間違いがある。
あとから手を尽くして生き返らないようにしてくれ。
陛下の御多幸を行く末までお守りして、どこまでも国家の
健全な発達を遂げることができれば幸いである、、、、。
勝者の裁判は受けたくない。
勝者の勝手な裁判を受けて、国民の処置を誤ったら国辱だ。
天皇陛下万歳、、、、。
俺の死体はどうなってもいい。
遺族に引き渡さなくてもいい、、、、。
しかし見世物ではないとマッカーサーに言ってくれ、、、、。」
米兵及び進駐軍記者、記念品としてハンカチを東條の血に浸し、
東條邸宅内を略奪。
※この際東條の遺書は持ち去られた。
弾丸はわずかに心臓をはずれ貫通。
東條は横浜野営病院にて手術を受ける。
この間、医師、衛生兵らが手術室に殺到。東條のシャツ、ズボン、
下着などを奪い合う。
東條が自決未遂の際に使用したのはコルトM1903。
32口径中型拳銃であり、高威力として知られる傑作拳銃である。
女婿の古賀秀正少佐が玉音放送の後自決に使用した拳銃であった。
古賀少佐は自決の際に銃口をくわえたため、死体の顔が大きく損壊。
東條英機は自分の死体を見世物にすると予想し、心臓を撃った。
したがって心臓の位置にかねてより墨で丸印をつけるなどして、
義理の息子、古賀少佐が命を絶った拳銃を使用しようとしていた。
しかし、使い慣れない拳銃であったことや左利きであったことなども
あり、手元が狂ってしまったのである。
「靖国神社にはA級戦犯が祀ってあるからいけない!」とよく言われる。
では、A級戦犯をその人達は東條英機以外に何人知っているの
だろうか。東條英機がどのような人間だったのか知っているの
だろうか。一度東條英機という人物について偏見を持たず、
美化をせず、淡々と描写する必要性がある。
次回、「[1]東條英機② 〜対米戦及び戦後〜」