RPA(Power Automate)でkintoneのルックアップの一括更新をやってみた
はじめに
kintoneは標準でルックアップ元のデータを変更しても、ルックアップ先のデータは更新されません。
データによって、更新して欲しい場合と、更新して欲しくない場合がありますよね。
ルックアップ先を自動更新するには、プラグインやJavaScriptでカスタマイズする必要があります。
標準機能で更新する場合は、レコードをひとつずつ開いてルックアップを取得しなおす必要があります。
または、「ファイルに書き出す」をして、「ファイルから読み込む」で一括更新するでも可能です。
ですがこの処理、結構面倒です。
今回はRPAを使って、ルックアップの一括更新をやってみました。
この記事をおすすめしたい方
ルックアップの取得をクリックして更新するのが面倒
パソコンを使わないときに、ポチっと押して更新処理して欲しい
難しいプログラミングはわからない
ルックアップ先と同期したい方は、プラグインなどをご活用ください。
今回は、レコードをひとつずつ開いてルックアップを再取得する方法で一括更新をやってみました。
準備したもの
RPAツール(Power Automate(無料版))
設定したルックアップ一括更新の仕組み
RPAで次の処理を繰り返すという仕組みです。
詳細画面を開く
編集画面にする
ルックアップの「取得」をクリックする
保存する処理を繰り返す
1,2,4については、こちらの記事で使った処理を利用します。
この記事では、次のようなループ処理をしています。
①キーの送信:e(編集する)
②キーの送信:Ctrl+s(変更を保存する)
の間に処理して欲しい作業を組み込めばOKです。
ループ処理の部分はメインフローとして固定しておいて、処理して欲しい作業をサブフローとして追加するとメンテナンスしやすくなります。
今回は、このサブフローにルックアップの「取得」をクリックする処理を設定します。
設定方法
今回設定したサブフローの部分のみ紹介します。
Power Automate(サブフロー)
「新しいサブフロー」から任意の名前でサブフローを作成します。
「Webページのリンクをクリック」のフローを選択し、UI要素に「取得」ボタンを設定します。
Power Automate(メインフロー)
メインフローのループ処理に、作成した「サブフローの実行」を追加します。
設定したフローを実行してみると
Power Automateのフローを実行してみます。
画面がうにうに動いて、手動でやっているのと同様、「編集」→「ルックアップ取得」→「保存」して、「次のレコード」に移っていきます。
おわりに
時間はかかる処理ですが、パソコンを使わない時間にRPAを実行しておけばいいので、ルックアップの取得をポチポチしたり、ファイルの読み直しが面倒なときはおススメです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。