「令和5年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求」を行いました!
みなさん、こんにちは!
寒さも厳しくなってきて、冬が近づいていますが、みなさま風邪をひかぬようお気を付けくださいませ。
さて、この季節は東京都にとっては「国提案」の季節でもあります。この時期は、国(各省庁)で来年度の予算、つまり、来年度どんなことに取り組むかを決めていきます。それに合わせて、東京都から実現してほしいこと、気を付けてほしいことなどの要望や提案を行うものです。
我々は、国際金融都市・東京の実現を目指していますが、そのためには、都は、自らの取組に加え、国や民間団体等と連携して社会的な大きなうねりを起こしていくことが必要です。国との関係では関係府省庁との普段からの連携はもちろん、ビジネスがしやすくなったり、イノベーションが活性化されるような規制や税制の見直しなどに関する適切な措置をとるよう投げかけていくことが必要です。そこで、冒頭お話しした「国提案」です。
今年度の提案要求は、11月17日に行いました。
我々国際金融都市担当からお願いしている内容は以下のリンク先をご覧ください。
令和5年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項)について
>7 生活・産業「1 国際金融・経済都市の実現」
今回の要望事項で新しく追加した主な事項としては、
「幅広い都⺠の安定的な資産形成の実現に向けた、NISA制度の抜本的拡充及びiDeCo制度の改革」
が挙げられます。
都では、昨年11月に改訂した「『国際金融都市・東京』構想2.0」において、幅広い都民の安定的な資産形成の実現を目指すとしています。
国においても、今年に入り、「資産所得倍増プラン」の策定が打ち出され、その内容の一つとしてNISA制度の抜本的拡充などが議論されています。
これを踏まえ、都としましては、
①「安定的な資産形成手段であるNISAやiDeCoの制度改革(拡充)など」
に加えて、
②「金融リテラシー向上に向けた取組の推進や、国、地方自治体及び民間団体等の連携」
を要望しています。
担当者としましては、安定的な資産形成に向けて、①はもちろんのこと、②がとても大事だと思っています。
都として、金融リテラシー向上のための新たな事業の検討も行っていますが、ここで一番大事なことは、「金融教育/金融リテラシー向上=投資教育」ではない、ということです。
金融教育/金融リテラシーの話は、「貯蓄から投資へ」の文脈で語られることも多いため、株の買い方、投資のテクニックみたいな話をするのだと思われがちです。
確かに、それも資産形成に向けた重要な知識の一つですが、我々が最も大事にしたいと思っているのは、「幸せな人生を送るためのお金の使い方」です。
みなさん一人ひとりには、こういった暮らしがしたい、こんな人生を送りたいという思いがあると思います。ただ、世知辛い話ですが、その実現にはたいていお金が必要になってきます。
こんな生き方をするにはこれだけのお金が必要だから、こうやって稼ごう、こうして貯蓄しよう、余剰資金で投資しよう。こういったことを考える力、つまり自分の夢や希望を実現するための「ライフプランニング」ができるようになる力が「金融リテラシー」だと思います。担当者としましては、そういったことを学ぶ環境を実現することが東京都の役割だと思っています。
参考:「金融リテラシー」へのニーズとは
取組例①:若者向け金融セミナー~若手社会人・大学生が知っておくべき金融リテラシー~
若手社会人や大学生等、若者を主な対象として、家計管理や資産形成、投資等について学べる動画を配信中です。こちらからぜひご覧ください。(講師:塚本 俊太郎(金融教教育家))
取組例②:11月12日に行われた若者向け金融セミナー(第2回)の模様はこちら
来年1月14日(土)開催予定の第3回につきましても、近日詳細を告知しますのでお楽しみに!
申込フォームはこちら
しかし、これを実現するにも、都が、自らの取組に加えて、国や民間団体等と連携していくことが必要不可欠です。国全体を挙げて取り組んでいかなければ幅広い都民の皆様に学ぶ環境を届けることができません。
こういった思いもありまして、今回の国提案の内容につながっています。
少々、熱が入ってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
国提案という活動自体、皆様の耳になかなか届いていないかもしれませんが、今回の記事で少しでも理解を深めていただけたら幸いです。
それでは。