#015:ユウレイゴキブリ
こんちゃす。G組飼育係です。
タイトル画像につられて思わずこの記事を開いてしまったそこのあなた、もう逃げることはできませんよ…
今回はゴキブリ紹介第三弾。
名前からして恐ろしそうな子ですが、一体なぜそんな名前に…?
それでは早速見ていきましょう。
名前:ユウレイゴキブリ(オレンジヘッドローチ)
学名:Eublaberus posticus
生息地:中南米
素早さ:中
壁のぼり:✕
成虫は雌雄ともに翅があるが、飛ぶことはできない。
大きさとしては、第二弾で紹介したアトロポスドクロゴキブリほどではないが、そこそこ大きい。
幼虫はやけにテカテカしている。
学名からも推測できるが、ドクロゴキブリ(Blaberus)の仲間と似ており、こちらも前胸背板に模様がある。
なんだか私にはヒゲの生えた陽気なおじさんに見える。
この模様が人の顔に見えるためにユウレイゴキブリと名前がつけられた。
おっさんゴキブリとかいう名前だったらもう少し好感度も上がるかもしれない。
彼らも非常に扱いやすく、特に飼育で困った覚えはない。
死骸の処理も自分達である程度行っているように感じる。
コバエが湧いていることもあまりない。
しかし、こいつらにもデメリットはある。
それは私が飼っているゴキブリの中で一番臭いということだ。
デュビアのような死骸によるものではなく、この子たち自身が分泌しているものであり、腐った生ゴミのような臭いである。
「最悪じゃねえか。こんなゴキブリ擁護のしようがないな。ゴキブリは悪者じゃないとか言ってたお前のブログもこれでお終いだ。」
まあまあ、待ってくださいよ。
確かに臭いは最悪レベルです。
ですがそれも虫かごを貫通してくるようなものではありません。
たまに蓋を開けて餌をあげる時だけ臭ってくるものなので、実害はほぼ皆無と言ってもいいでしょう。
何よりもこんな顔で見つめられたら、そりゃ飼育を辞めるなんてできませんよ。
臭いさえ我慢すれば、後はとても素直に飼育できる子であり、おじさんみたいな顔をたまに見るだけで笑顔になれる。
そのうちこの臭いも嫌いじゃなくなり、むしろ欲しくなってしまう。
そうなってしまったらもう抜け出せないだろう。
これが我が家の飼育環境です。
基本的には前回のアトロポスと変わりはないが、虫かごのサイズが一回り小さい。
この写真では二匹しかいないが、実際は土の中や卵のパックの下に沢山隠れている。
数が多くなってくると成虫の翅が囓られる事があるが、共食いまでは発展することは無いので安心だ。
余談ではあるが、どこかの県ではちっちゃいおっさんというゆるきゃらが人気らしいが、この虫かごにもちっちゃいおっさん(性別問わず)が沢山いる。
女子高生なんかはどちらのおっさんに対してもキャーキャー言っている。
なんだか少し誇らしい。
さらに余談ではあるが、日本には小さいおじさんという都市伝説がある。
見たら幸せになれるとかなんとか。
しかし普通に民家に侵入しており、しかもおじさんときた。
いくら幸せを運んでくれるからと言って、こちらはあまり女子高生には受け入れてもらえなそうだ。
なんだか少し寂しい。
それでは良いゴキライフを。