
#079:悲しいお知らせ part2
こんちゃす。G組飼育係です。
街を歩けば小鳥がさえずり、新緑が眩しい季節になってきましたね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
こんな日に私は悲しいお知らせをしなくてはなりません。
この記事の続きとなっております。
1.何があった!?
まあ何があったか先に言ってしまうと、我が家で最古参のギンユゴイが、私の不注意で死んでしまったのです。
ギンユゴイは、こちらの記事でも紹介していますが、稚魚の時に捕まえて、それからずっと飼育していました。
これが捕まえた当初の写真ですが、なんと2017年の夏でした。
もう少しで4年目の夏を迎えられていたのに…。
これは死んでしまったギンユゴイの写真ですが、手の指と比べてもこのサイズ。
いかにデカくなったかが分かりますね。
2.なぜ事故は起こった?
ことの発端は、クマノミの孵化のために、ギンユゴイだけは本水槽から隔離してバケツに入れておいたことでした。
ギンユゴイほどの悪食となると、産まれてきたクマノミの赤ちゃんを片っ端から食べてしまう恐れがあったからです。
ここで使ったバケツですが、たまたま前日に海へ行って捕まえてきていた魚が入っているデカいバケツでした。
新しいバケツ使うのも面倒だしいいやって事で一緒に入れてしまいました。
次の日の朝クマノミの孵化が失敗して、悲しい気分のままギンユゴイを戻そうとバケツの蓋を開けたら…。
なんと、見事にバケツの中の生き物が全てひっくり返って死んでいました。
正直、生まれてから数時間しか経っていないクマノミの赤ちゃんの全滅や、捕まえてから間もない魚の死は、それほど辛くはありませんでした。
しかし、長年連れ添ってきたギンユゴイがバケツの底で動かなくなってるのに気付いた時は、一瞬思考が止まりましたね。
3.死んだ原因は?
ここで、なぜバケツの中が地獄と化したのかを考えてみましょう。
考えられる原因は二つあります。
一つ目は、酸素が足りなかったかもしれないということです。
実は、酸素を供給するエアレーションを、数時間だけクマノミの赤ちゃんの餌のために別のところで使っていたのです。
正直、水量も多かったし数時間程度なら耐えられると思っていました。
確かに酸素が無いと、魚は死んでしまいます。
しかし、酸欠に強いハゼやギンポの仲間も死んでいたので、もしかしたら別の原因があるかもしれません。
死んでしまったコケギンポの仲間。
そこで二つ目です。
それは、前日に捕まえてきたハコフグの毒で全員死んだのかもしれないということです。
死んだハコフグの幼魚。
このハコフグ、可愛い見た目していますが、他のフグ同様猛毒を持っています。
さらに、他のフグとは違い、皮膚にまで毒を持っているのです!
ハコフグは弱ったり死んだりすると、皮膚から猛毒を分泌すると言われています。
つまり、ハコフグが何かしらの原因で弱って毒を出し、バケツに毒が蔓延し全滅したということです。
ちなみに、ハコフグは自分の毒で死にます。
アホすぎる。
まあ、このハコフグが弱った原因が酸欠によるものなのかもしれませんが…。
もしくは暴れまくるギンユゴイにビビったのかもしれません。
どちらにせよ、これは未然に防げた事故です。
長年生き物を飼っていますが、その中でもかなり深く心に刻まれた出来事でした。
4.終わりに
生き物を飼育するっていうのは、こういう事が起きてしまう可能性と常に隣り合わせでもあるんだなとしみじみと思いました。
ゴキブリのように、一体いつ生まれていつ死んだかもわからないような生き物は別ですが。
長くなってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございました。
次回は気分を変えて楽しい記事にしましょう!
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