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#055:テッポウユリの怪

こんちゃす。G組飼育係です。

最近一層暑さが増し、私もクーラーガンガンの部屋から一層出ることが無くなりました

おそらく皆様におかれましても、引きこもり生活が板についてきた頃かと思われます。

そんなあなたに、少し背筋がゾクッとする小咄を…。


私の住んでいる通りに、美しい花を咲かせるテッポウユリ(もしかしたらタカサゴユリかも)を育てているお家がありました。

しかし先述の通り家に引き籠もっていたら、いつの間にか姿を消してしまいました。

もう一度見てみたいな〜。
と思いながら自宅に帰ろうとしたその時、足元に可憐な一輪が

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よくそんなところから生えてきたな。
頑張ったな。
と少し感心していました。

するとどうでしょう。
また別の日に外に出てみると、今度は通りの別の家の前に見事な花を咲かせたテッポウユリが。

そしてその日以来、この通りにいくつもユリが生えてることに気づきました。

ユリが雑草となりこの通りを埋め尽くしてしまうのも恐ろしいですが、何よりも驚いたのは、誰もこのことに気付いていないということだ。

家族に聞いてみても知らない(というか興味がない)。

誰も足元の雑草なんて気にしない、と言ってしまえばそこまでなのですが、もしかすると彼らがこの通りに生えているのにはなにか理由があるのではないでしょうか。

闇夜で光る純白の花弁が少し怪しく見え、私は慌てて目をそらしました…。


と、ここまで文章にしてみて全く怖くないことに気づきました。

私の文章力が無いせいなのか、そもそもそんなに怖くない話なのか…。
これがヒガンバナだったらもう少し怖かったかも。

ちょっと雑草がイキってるだけかもしれません。

しかし通りに咲く花が全てテッポウユリになってしまったら、やはり少し不気味で怖いですね。
通りの歩くのに躊躇してしまいます。

ああ、こうしてまた一つ部屋から出ない理由が増えていくのですね…。

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