【バーティカルSaaSスタートアップ調査】 2021年10月第3週に調達している世界の注目事例5選!vol.19
こんにちは🙌
Gazelle Capital アソシエイトの近藤です!
東京に上京したため、毎年行っていた京都の永観堂の紅葉のライトアップが見れず、もうすぐ冬がやってきますが秋を実感できていません...
皆さんが毎年いく紅葉の名所はどこですか?
少し公開が遅れましたが、資金調達を行った海外のバーティカルSaaSスタートアップを5社ピックアップしました。
最後まで読んでいただけると大変嬉しいです!
①バーチャルイベントプラットフォーム 「Hubilo」
設立🏢:2020
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/10/12
調達額💰:$125M
ラウンド🚉:シリーズB
今回の投資家👤
(リード)
Alkeon Capital、Balderton Capital、Lightspeed Venture Partners
(その他)
Chris Schagen、John W. Thompson、Nishant Rao、Jonathan Boutelle、Abinash Tripathy
【事業内容】
バーチャルイベントは、大規模な会議や、会社内でのミーティング、1対1や少人数での会話、ディナーパーティーやクイズナイトなど、コロナ禍で巨大なビジネスとなり、直接会うことができない時人々が繋がるための重要な手段となりました。
Zoomのようなビデオ会議ツールはもちろん、Hopin、TouchCast、Bizzaboのようなバーチャルイベントに特化した企業、Engageliやmmhmmのようなビデオ会議の利用方法を改善する技術を開発している企業など、いずれもスター性を発揮しています。
「Hubilo」はこれらの企業が社内外の会議やイベントを企画・運営する際のサポートを行うツールです。プライベートな会議であれ、数千人規模の外部会議であれ、イベントにカスタマイズされたデザインとアーキテクチャを作成しイベントに「訪れる」人たちとつながり、その人たちが互いにつながるための幅広いインタラクティブ機能を調整するためのツールを提供しています。参加者との交流から、ダッシュボードでの管理作業、チームによるイベントの管理まで「Hubilo」でできるのです。
オンラインがオフラインでの交流のメリットととどんどん近くなっていくに違いありません!
②スマートホームサービス 「Plume」
設立🏢:2015
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/10/12
調達額💰:$300M
ラウンド🚉:シリーズF
今回の投資家👤
(リード)SoftBank Vision Fund、Insight 、Charter Communications
(その他)Liberty Global Ventures、Qualcomm、Silicon Valley Bank、Service Electric Cablevision、Shaw Communications、WestRiver Group
【事業内容】
近年、入退室管理やデバイスのセキュリティが急成長しており、また室内カメラがプライバシー保護の観点からモーションセンサーにも関心が高まっています。また、コロナ禍家にいることを余儀なくされる人が増えるにつれ、家庭内ネットワークへの負担も大きくなっていました。
「Plume」は通信事業者と提携し、家庭内のブロードバンド接続を向上させるスマートメッシュWi-Fiを通してそのネットワーク上で他のスマートホームサービスを提供しています。「Plume」が提供するHomePassはホームネットワークの管理はもちろん、最先端のセキュリティやデータの可視性や保護、wifiモーションセンシングなど、常に最高のwifi接続を得ることができます。
さらにはその他にもIOT、健康、エネルギー管理、ホームセキュリティなどにも挑戦しています。既に個人住宅の分野で驚異的な立ち位置を築いており、現在は中小企業にも進出しています。今後は産業用も視野に入れているといいます。産業分野では、遠隔地に設置された膨大な数のデバイスがネットワークに接続されているためデバイスを確実に監視する必要があるためニーズがあるのです。
コロナ禍家にいることを余儀なくされる人が増えるにつれ、家庭内ネットワークへの負担も増えているためさらに事業が拡大していると言います。
記事リンク:https://techcrunch.com/2021/10/12/plume-raises-300m-as-it-passes-1-2b-devices-in-35m-homes-using-its-smart-wifi-service/
③データに基づいた自動化ソフトウェア 「Matik」
設立🏢:2019
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/10/13
調達額💰:$20M
ラウンド🚉:シリーズA
今回の投資家👤
(リード)Andreessen Horowitz
(その他)Elena Verna、Keenan Rice、Menlo Ventures、Jon Herstein、BoxGroup、Allison Pickens、GTMFund、Oceans
【事業内容】
「Matik」はGoogleスライドやPowerPointのプレゼンテーションをカスタマイズするために、データに基づいた自動化ソフトウェアを開発しました。
「Matik」のプロダクトはデータを活用する企業、特にセールスチームやカスタマーサクセスチームを対象としており、四半期ごとのビジネスレビューや価格の提案、ワンページのプレゼンテーションなどを簡単に作成できるようにします。
またテキスト、チャート、画像、表などのコンテンツを、静的なデータから動的なデータに変換することができます。またSalesforceなどのCRM、LookerなどのBI/ビジュアライゼーションツール、Redshift、BigQuery、Snowflakeなどのデータウェアハウスなど、異なるソースからの数値計算、書式設定、データ抽出にかかる時間を短縮することも可能だといいます。
「Matik」を使えば、これまで週に4〜6時間かかっていたタスクが数分に短縮され、年間では200〜300時間以上もの節約を実現することができます。コスト削減だけでなく、顧客の獲得や維持にも貢献するそうです!
④人事機能を処理するオールインワン・プラットフォーム 「Hibob」
設立🏢:2015
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/10/12
調達額💰:$150M
ラウンド🚉:不明
今回の投資家👤
(リード)General Atlantic
(その他)Bessemer Venture Partners、Arbor Ventures、Perpetual Investors、Presidio Ventures、Battery Ventures、Eight Roads Ventures、Entrée Capital、Israel Growth Partners、Cerca Partners
【事業内容】
勤怠管理、休暇管理、報酬管理、給与計算、福利厚生、アンケート調査などの人事関連業務は、一般的には仕事の中でも比較的地味で、堅苦しいイメージがあります。そのようなナレッジワーカーの大半がCOVID-19やパンデミックなどの影響で1年以上自宅待機となったことで、仕事の仕方は大きく変わりました。
「Hibob」はロンドンを拠点とし、様々な人事機能を処理するオールインワン・プラットフォームです。今日の人々の働き方に対応した、人材管理のプラットフォームになります。
人事システムは物事を追跡する手段、さらには私たち全員がつながっている状態を維持するための手段として、突如注目されるようになりました。
デスクトップとモバイルを介して休暇と勤務時間を管理できることはもちろん、個人のパフォーマンス管理や事務処理の効率化を図ることができます。
最後に...ここ数年HRテクノロジーは、エンタープライズITと同じような変化を遂げているそうです。スタートアップ企業が資金を爆発的に調達できるようになったことで、給与計算、福利厚生、雇用・オンボーディング、アンケートや従業員満足度、トレーニング、リクルーティングなど、大規模なHRプロセスの特定の側面に対応するポイントソリューションのスペシャリストが数多く誕生したといいます!
記事リンク:https://techcrunch.com/2021/10/13/hr-platform-hibob-raises-150m-at-a-1-65b-valuation/
⑤面接プロセスを支援、Interviewing Cloud 「Karat」
設立🏢:2014
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/10/13
調達額💰:$110M
ラウンド🚉:シリーズC
今回の投資家👤
(リード)Tiger Global Management
(その他)Base Partners、8VC、EXOR N.V.、HighSage Ventures、Norwest Venture Partners、SemperVirens Venture Capital、
【事業内容】
世界的な技術系人材の獲得競争の中で、企業は、競合他社に先んじて優秀な候補者を獲得するために、採用プロセスを迅速化し、規模を拡大する方法を模索しています。技術者の採用は、このスタートアップにとって依然として巨大な市場なのです。
そんな今日、面接プロセスを支援するソリューションを構築してきた企業が、その需要を裏付ける大規模な資金調達を発表しました。
「Karat」は、Interviewing Cloudと呼ばれるプラットフォームを構築しています。これは基本的に「Interviewing-as-a-Service」プラットフォームであり、顧客は採用候補者を「Karat」のオンライン面接官のチームに引き渡すことができます。エンジニアは、オンライン評価の一環として応募者のスキルや問題解決能力を審査します。
今後は面接官のトレーニングとガイドのために、また将来的に改善するために面接プロセスを分析するために、より多くのテクノロジーとデータサイエンスをプロセスに組み込み続けることを計画しています。また、長期的には技術的な採用だけでなく、面接官やスキルセット、データなどを導入することも視野に入れています。
今週も最後までご覧くださりありがとうございます🙇♂️
以上が2021年10月第3週に調達している世界の注目事例5選でした!
Gazelle Capitalはこのような既存産業に対するソリューションとしてSaaSを提供しているスタートアップに多く投資をしております。
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