【バーティカルSaaSスタートアップ調査】 2021年9月第5週に調達している世界の注目事例4選!vol.17
こんにちは🙌
Gazelle Capital アソシエイトの近藤です!
突然ですが皆さん、スタバのヤキイモフラペチーノ🍠 飲みましたか?
とても美味しくてハマりそうです...!
(ミルクをアーモンドミルクにするとさらに美味しいそう!)
アホな話はさておき、資金調達を行った海外のバーティカルSaaSスタートアップを4社ピックアップしました。
ぜひ最後まで読んでください!
①企業のデザインとブランドの資産管理を行う 「Frontify」
設立🏢:2011
拠点🏠:スイス
調達日🕑:2021/09/27
調達額💰:€42.7M
ラウンド🚉:シリーズC
今回の投資家👤
(リード)Revaia、EQT Ventures
(その他)HighSage Ventures、Tenderloin Ventures、Blossom Capital、EQT Ventures、SICTIC、Myke Naf
【事業内容】
近年、コラボレーションデザインのスタートアップ Canva の急成長(現在の評価額は 400 億ドル)や、限定版のデジタル資産のシェアを「買う」ことができる NFT の市場に多くの関心が寄せられています。
今週、組織のブランド管理に特化している「Frontify」が資金調達を行いました。「Frontify」のプラットフォームは、企業が社内や社外のパートナーが使用するブランド資産を管理・配布するためのリポジトリを提供しています。競合であるBinderやCantoなどとは異なり、「Frontify」は単なるフォントやロゴの保存フォルダではなく、使用状況やそれらのアセットが使用されているプロジェクトの状況を追跡する、より広範なコラボレーションサイトとしての役割に重点を置いています。
例えば、デジタル広告の分野では、企業が大規模なキャンペーンのために1つのアートワークの複数のバージョンを作成する際一貫性を保てるよう、特定のデザインの詳細を固定するテンプレートを作成することが可能です。またこれらはすべてウェブやデスクトップアプリを介して利用することができ、開発者はそのプラットフォームの上に独自のテンプレートやその他のユースケースを作ることができます。
「Frontify」の創業者でありCEO、Roger Dudlerは多くの関心が寄せられているこの市場ですぐに代替するかもしれないデザインツールではなく、ブランドリソースのための単一の情報源は残ると考えているそうです!今後の成長が楽しみですね!
⑤契約ライフサイクル管理プラットフォーム 「Malbek」
設立🏢:2017
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/09/28
調達額💰:$11M
ラウンド🚉:シリーズA
今回の投資家👤
(リード)Noro-Moseley Partners、Osage Venture Partners
(その他)TDF Ventures
【事業内容】
契約のマイルストーンを見逃すなどの契約管理をする上での不手際は、年間収益の9.2%にものぼると言われています。
このような市場のギャップを理解し、ユーザーを喜ばせ、ROIを加速させる次世代のコントラクトマネジメントを提供するために「Malbek」は設立されました。
AIを活用した契約ライフサイクル管理(CLM)プラットフォームを提供する「Malbek」は、法務、営業、財務、調達の各チームを統合することで署名前から署名後、そしてその間のすべてのステップにおいて、契約プロセス全体の煩わしさを解消します。また大規模な現実世界の契約管理を簡単にすると同時に、レビュー中に見落とされがちな契約データに対するより多くのインサイトを提供します。
「Malbek」は、様々な業界のグローバルなお客様に信頼されるコントラクトマネジメントソリューションプロバイダーとして、短期間で実績を上げています。売上高は前年比で約500%増加し、サブスクリプション収入も飛躍的に増加しているといいます。
この資金調達で得た資金の一部を使用し、同社が独自に開発した特許出願中のAI製品のさらなるイノベーションにより新たな市場に進出しようとしています。さらに成長が加速すること間違いありません!
記事リンク:https://saasindustry.com/news/malbek-raises-a-15-3m-series-a-round-led-by-noro-moseley-partners/
③カスタマーエンゲージメントを設計 「Totango」
設立🏢:2010
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/09/29
調達額💰:$100M
ラウンド🚉:シリーズD
今回の投資家👤
(リード)Great Hill Partners、Grayhawk Capital
(その他)Pitango Venture Capital、Canvas Ventures、Benhamou Global Ventures、InterWest Partners
【事業内容】
コロナ禍で多くのブランドが顧客体験や繋がりなど、顧客に焦点を当てるようになりました。「Totango」のCEO、GuyNirpazは『収益経験のギャップ』と呼ばれる現象を目の当たりにしていました。収益目標を推進する一方で顧客の期待が絶えず高まっているといいます。
顧客の成功を組織化することが不可欠となった近年、「Totango」は顧客エンゲージメントを追跡し、ユーザーフローのエラーや摩擦を発見して修正を行なっています。「Totango」のプラットフォームではカスタマーエンゲージメントを設計、実行、測定することができます。彼らのノーコードテクノロジーは顧客が迅速かつ継続的にカスタマージャーニー全体を設計、最適化、実行することを可能にします。またユーザーごとにハイパーパーソナライズされたコミュニケーションでデジタルエンゲージメントの強化を実現します。
解約リスクの検出と解決をも行うことができます。これまでに23ポイント以上の解約率低下と、前年比136%の収益拡大という、顧客の投資対効果を実証しています!
記事リンク:https://techcrunch.com/2021/09/29/customer-success-company-totango-lands-100m-growth-investment/
④顧客とのつながりをさらに高めるマーケティングSaaS 「Optimove」
設立🏢:2009
拠点🏠:アメリカ
調達日🕑:2021/09/30
調達額💰:$75M
ラウンド🚉:不明
今回の投資家👤
(リード)Summit Partners、Israel Growth Partners
【事業内容】
企業が顧客とより個人的なつながりを持つことができれば、その顧客はよりブランドに対しての忠誠心を高めることができます。しかしこの1年半、コロナの影響により、消費者の行動が変化するとそのつながりを確立することが難しくなっています。
「Optimove」は、ブランドが顧客を喜ばせ、リピーターになってもらうためのサポートを行なっています。顧客とブランドを結びつけ、AIを顧客データに適用して最適なメッセージを最適な顧客に最適なタイミングで送ることを実現しています。データを分析することにより、顧客ごとやキャンペーンごとに解約、CV数、休眠顧客の再アクティブ数、LTVなどの分野の改善策やインサイトを得ることができます。
またすべてのメッセージAIオーケストレーターで管理しているため、メッセージを定義すればマーケターはすべてのデータを手に入れることができ、また顧客セグメントがどのようなものか、フィードバックや分析を得ることができるようになります。
世界のマルチチャネル・マーケティング市場は、2027年までに280億ドルに達すると予想されています。そのためブランドの顧客が誰なのか、どのようにターゲットを絞ればよいのかを知っていることは強みになるといいます!
今週も最後までご覧くださりありがとうございます🙇♂️
以上が2021年9月第5週に調達している世界の注目事例4選でした!
Gazelle Capitalはこのような既存産業に対するソリューションとしてSaaSを提供しているスタートアップに多く投資をしております。
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