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『クオン・デ 革命の生涯(CUỘC ĐỜI CÁCH MẠNG CƯỜNG ĐỂ )』(Saigon Vietnam,1957) 投稿のお知らせ

 この本は本来、東京に滞在していた旧ベトナム国の皇子クオン・デ殿下へ、1943年12月12日から数日間にかけて取材をした日本人記者松林(まつばやし)氏がその取材内容を纏めた冊子です。
 日本語で書かれたその冊子は、戦後日本では今日まで発見されていません。けれども幸い、当時のベトナム人関係者らが冊子をベトナム語に翻訳してあり、その後1957年に旧ベトナム共和国(南ベトナム)で発刊されました。
 今日、ベトナム語版はインターネットで公開され、ベトナム語版なら誰でも読むことが可能です。しかし、戦前日本人の手によって日本語で作成されたクオン・デ候の自伝は、日本近代史及び大東亜戦争史にとって非常に貴重且つ重要な内容を含んでいる訳ですから、日本人が読むための日本語版が必要不可欠です。
 奇縁で、数年前ホーチミン市でベトナム語版の古冊子を入手した私でしたが、これを日本語へ翻訳し、”里帰り”させました。そうして完成した翻訳を日本で出版するにあたり、ベトナムや世界各地に御存命でいらっしゃるクオン・デ殿下直系のご子孫、並びに旧皇家である阮福(グエン・フック)家ご子孫の家族会へ連絡を取って、日本語版出版のご快諾と、諸々の御教示を頂きました。

 2022年8月に紙の本を自費出版しましたが、更に多くの日本の方に読んで頂きたいと思いまして、ここ【NOTE】に有料記事として投稿してみます。(実は、最近やっと色々な【NOTE】機能が理解できるようになりました。。😅😅)
 以下が本の目次ですが、ご興味のある内容や時期をランダムに購読頂けるよう、太黒字のみ各章ごと投稿します。
(*登場人物や背景の注釈はこちら⇒(ベトナム英雄革命家 クオン・デ候 祖国解放に捧げた生涯です。ご参考まで。😊😊)

はじめに ······················································· P.7
フランスのベトナム侵略 ········································ P.10 
『CUỘC ĐỜI CÁCH MẠNG CƯỜNG ĐỂ(クオン・デ革命の生涯)』(Saigon, 1957) ·· P.15 
まえがき クオン・デ候長男 壮冽(チャン・リェット)氏 ········ P.16 
序 文 記者松林氏 ········································· P.17
第 1章 少年時代 ············································ P.21
第 2章 潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)と光復会 ····P.22
第 3章 日本へ ·············································· P.27
第 4章 泰(タイ)へ ·········································· P.33
第 5章 一時日本を離れる ···································· P.35
第 6章 上海‐香港を彷徨う ·································· P.38
第 7章 支那‐泰での奔走 ···································· P.45
第 8章 3か月の南圻滞在 ···································· P.53
第 9章 香港での受難 ········································ P.69
第10章 欧州滞在8カ月 ······································ P.76
第11章 北京虚話 ············································ P.81
第12章 日本再入国 ·········································· P.86
第13章 フランス密偵・潘伯玉(ファン・バ・ゴック)のこと ······ P.91
第14章 支那へ渡り、そして再び日本へ ·············· P.98
第15章 潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)の逮捕 ···P.104
第16章 痛哭の出来事(5.15事件) ···················· P.108
第17章 ベトナム復国同盟会 ································· P.111
第18章 東京の現況 ········································· P.118 
自伝解説 ····················································· P.121 
あとがき ····················································· P.152 
おわりに ····················································· P.180 
付録:クオン・デ候帰国声明文≪全ベトナム同胞に告ぐ≫全文 ······ P.184

 『あとがき』にも書きましたが、クオン・デ候の自伝も、漸く世に出る時が来たのでしょう。80年近い沈黙を破り今の世に出て来てくれたのは、やはり何か意味があるのだと思います。
 あの頃の私達日本人の先人達がどんな夢を持ち、あの時代を駆け抜けて行ったのか。ベトナム史の一面を通して想いを馳せて頂ければ幸いに思います。😊

 それでは、以下は、クオン・デ候のご長男壮冽(チャン・リェット)氏による『CUỘC ĐỜI CÁCH MẠNG CƯỜNG ĐỂ(クオン・デ革命の生涯)』(Saigon, 1957)の『まえがき』です。

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