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ベトナム革命志士 潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)自伝『自判』⑤『年表・第二期(1900年~)・安世の虎 提探(デ・タム=黄花探)将軍/小羅(テウ・ラ=阮誠、グエン・ハム)翁との出会い』

ベトナム革命志士 潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)自伝『自判』
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 『年表・第二期(1900年~)』


 34歳の時。庚子(1900)年は成泰(タイン・タイ)年号12年、私は郷試に合格し、これで漸く天下の傘なる仮面を得た。その年9月に父が70歳で他界したことで両肩の重責が少し軽くなり、これからは革命活動の計画に着手することにした。グ・ハイ氏などの同志達と話し合って、計画を3つに分けた。
 1) 旧勤王党及び緑林諸雄と結託し、≪討賊返仇≫の義軍を起こす。第一手段は暴動形式をとる。
 2) 皇族の中から盟主を担ぎ出し、
グエン朝内院の有力者らと結び、南北の忠臣義人を糾合し、大挙を謀る。
 3) 上記2策以外に外国援助を頼むが、これは出洋しか道が無い。しかし主眼はベトナム恢復、独立政府の成就。それ以外は何の主義も持たない。

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