【常識的ゲイ向け】「男らしさ」を捨てて手に入れるべきものとは?
小さい頃からマジメに育ってきた人は、
「男らしさ」
「長男なんだから」
「普通なら」
「常識的には」
こんな言葉を頭にたたき込まれてきたんじゃないかと思います。
そして自分自身も同じような言葉を普段から使っていたり。
今回のお話はそういう「常識的」に生きてきた人向けのものです。
気になった方はぜひ参考にしてください。
「男らしさ」はオワコン説
自分は社会に出てからずっと接客業をしてきて、特に男性客メインの仕事が多かったです。
ゲイの方を対応することももちろんよくあります。
ゲイのしがらみって、
・男だけど男が好き
・生物学的に男だけど、心は女
・ノンケのように結婚、子ども、という社会的なステップを踏めない
こういう「一般的な社会の流れにそぐわない」ものがあります。
このしがらみの中に「男らしくあれ」というものもあります。
・男だから良い学校を出て良い仕事に就かねばならない
・男だから家庭を持たねばならない
・男だからマイホームを買わねばならない
・男だから車を持たねばならない
・男だから稼がねばならない
・男だから競争には勝たねばならない
・男だから厳しいノルマもこなさねばならない
・男だから地位を上げねばならない
こんな感じのもの、ありますよね。
こういう「ねばならない」って昔ながらのあるあるです。
でも、よく考えてみたら、今の時代にすんなり適用できるものってほとんどありませんよね。
こんなこと言ってたら昭和臭、老害認定を受けてしまいます。
そしてこの「男らしさ」、ここ最近、実はメンタルに影響がある概念だという研究結果が出ました。
『「男らしさ」はオワコン!そんなもんにこだわってると鬱病と不安に取りつかれるぞ!というアメリカ心理学会の話』
https://yuchrszk.blogspot.com/2019/01/blog-post_28.html
ばっくりとまとめると、
昔から言われてきた「男らしさ」って、未だに蔓延(はびこ)っていたりするけど、そこに囚われ続けてると精神的にも良くないし、良くない行動も取りがちになっちゃうよ
という内容です。
男性社会は競争社会。
競争は得意な人もいるけど、全くもって苦手な人だっています。
苦手な人に頑張らせちゃうのは鬱の原因になりかねませんよ、ってことですね。
しがらみから抜け出した「個」が活きる時代
今の時代は以前にも増して、競争ではなく、個々の意思の尊重が大事にされてきています。
ダイバーシティという考え方がどんどん広まってきていることも、その表れです。
LGBTのパートナーシップ制度や同性婚の話も、この流れがあってのこと。
とは言え、日本ではまだまだこういった考えは広まっていません。
個々人を尊重できる人も多く見かけることはありません。
逆に、「普通」からはみ出した人をつるし上げてディスったり、誹謗中傷で炎上させたり。
要は仲間外れにしちゃう案件がたくさん起こります。
ネットの世界を見てると、古い価値観やたった一つの価値観でガッチガチの人が多いことがよく分かります。
そしてこういうガッチガチの人が、ディスりや炎上に加担しています。
特にコロナ禍が始まって以来、本当にいろんな悲惨な状況がありました。
自分はどちらかというと「仲間外れ」の側にいたい方です。
なので、徒党を組んでわいわいしてる人たちのことを怖いと思うし、みんな一緒で何が面白いんだろうと思ったりします。
「仲間外れ」側の人の方がキャラが立ってて刺激的です。
そういう人ほど圧倒的で濃密な成果を出してたりするので、カッコいいなと、自分もそう在りたいなと思っています。
「男らしさ」と「自分らしさ」を切り分ける
アラフォー以降の世代の人ならまぁありそうですが、アラサーより下の世代の男性の中にも、昔々に定義された「男らしさ」に囚われてる人、やっぱりいます。
そしてそれはやはりその人らしさ、「自分らしさ」を押し殺す足かせになっています。
「男らしさ」といいレールに乗せられて生きている男性は、別名「社畜」と呼ばれます。
ブラック企業に勤めていることも予想できます。
全然自分の時間がなくて息苦しい毎日を送っていそうなことも、簡単に想像できてしまいます。
まぁもちろん、「男らしさ」を全て兼ね備えていればカッコよく見えることもあるでしょう。
でも、だからと言ってそのことがその人らしさを表しているか、自分らしさなのかと言ったら、かなり疑問です。
昔ながらの「男らしさ」に影響されている人は、本当にしたいことから一歩引いてることが多いですよね。
『男が○○とかありえない』みたいな。
強がりというか、一歩引いた冷静な視線を装ったおっかなびっくりさというか。
「男らしさ」を追い求めて偏りすぎると良くない。
でも完全に悪なワケでもないんです。
必要な分だけ取り入れればいい。
今の時代はそういう「男らしさ」よりも「自分らしさ」を大事にしていく方が、より生きやすく、よりストレスフリーになれます。
特にゲイの人にとっては、この「男らしさ」と「自分らしさ」をイコールで繋げないこと、切り分けて考えることがめちゃくちゃ大事です。
一緒にしてしまうから、社会的な責任を重みに感じたり、親兄弟からの願いをしがらみに感じてしまったりします。
これが自分自身にプレッシャーをかけることになってもなってしまう。
「男らしさ」より自分自身の気持ちに素直になった方が、いろいろ楽です。
急に方向転換は難しいかもしれません。
やってみないと分からないことは多いでしょう。
それでもいいので、試しに「自分らしさ」で生きてみるってことをやってみてください。
やってからでも後戻りも方向修正もできるので。
気づいたときにやらないでいると、社会のしがらみに足を取られたまま、ただ悶々と時間が過ぎていくだけになってしまいます。
自分らしさとは自分の心の声に耳を傾けること
大事なのは、
・周りのいろんな声に惑わされない
・型にはめられることをしない
・自分自身の気持ち、内面の声にちゃんと正面から向き合う
こういうことです。
今この変化の激しい時代の中で、男性だからと言って男らしさだけに意識を向ける必要はどこにもありません。
人の価値観もどんどん変化していってる中で大事にすべきなのは、
・自分が何をしたいか
・それについてどう感じてるか
こういう心の中の声をちゃんと素直に聞くこと。
そして、それを正しく「自分らしさ」としてアウトプットすることです。
最後に自分の話をちょっとだけ。
ちょっと前までは「年上だからタチじゃないとダメ、リードしないとダメ、売れない」と思っていました笑
ある時それがぷつっと吹っ切れたんですが、そこからものすごく活動の幅が広がりました。
変に格好つけたりせず、自分の思うように生きてみたら、だいぶ世界が変わりました。
そのお陰なのか、見た目年齢と実年齢にギャップがあるそうで、それが今自分のモチベーションになっています。
「男らしく」とか「年上らしく」とかそんな既存の狭い枠はぜひ取っ払ってしまいましょう。
そして「自分らしく」という、今の時代に即した生き方を楽しみましょう。
急に枠を抜け出すのは不安かもしれません。
でも大丈夫。
居心地の良さの方が絶対に勝つので。
その楽しさを一度知ってしまえば、あなたの人生は大きく幸せに向かって方向転換していきます。
自分は常識的だと思っている人ほど、今回の話を参考にして一歩踏み出してもらえたら嬉しいです。