あせらず あわてず ムリをせず
待てば海路の日和あり。とはよく言ったものです。
何かを行おうと躍起になっても、なかなかうまくものごとが進まない。往々にしてあることですね。
そんな時に、うまくいかない!とイライラしたのでは、せっかくの楽しみが減ってしまい、元も子もありません。
こういう時は、先に進もうとするのではなく、ひとまず立ち止まってしばらく休みましょう。
きっと次に動き出すために必要なものを蓄える準備期間なのです。
一年も四季という季節の移り変わりがあり、様々な事象が、成長、繁栄、停滞などの変化をしていきます。それは、どれが良いとか悪いとかいう区別のできることではなく、一連の流れであるだけなのです。
その一連の流れの中に、私たち人間も存在しています。人は移ろいながら生きているのであり、機械のようにいつもコンスタントにタスクを完了するわけではありません。
移ろい、揺れ。それらに身を委ねながら、人間という生命を持った有機体は、絶えず変化していきます。
その揺れ、移ろいは、人間が介入して管理できるものではありません。太陽や星々の運行、光の長さ、打ち寄せる波のリズム。これらは、人間の力が及ばない自然の摂理によって作用しています。移ろいもまた然り。人間の力が及ばない領域なのです。
ですから、前に進めないときは、それも移ろいの一部であり、人間の力が及ばないことなのですから、その流れに身を委ねてしっかりとその場で休むときです。
休んで待っていれば、また動き出せる機運を得ます。その兆しも休んでいるからこそ、つかめるもの。
生き急ぐことはありません。どんな人でも死ぬのです。ゆっくりと人生を味わおうではありませんか。