波に乗ると飲み込まれるの違い
イルカのように波に乗る、波を楽しむ。
台風の目に入る。
という時代の流れから、
ふと思い出したことがあったので書いてみようと思います。
画像は最近「氣」という漢字に慣れたい私のノートから笑。
カナヅチだった私が、独学で泳げるようになった話です。
泳げないアナタに送る、愛のメッセージとなっております。
私は30代後半くらいまで
泳げなかったんですね。
つまり、浮き輪がなければ水中で
【瞬殺でお陀仏】な人間だったのです。ブクブク。。。
そんな私だったが
何歳だったか、ハッキリ記憶していないんだけど
独学で自己流で、突然、泳げるようになった!
そんなお話です。
泳げない人がいたら、ぜひ私の独習の方法を
参考にしてください。
なんてことは、言えない。
これは、私個人の独自の過去生の記憶やら
トラウマやら
生い立ちやら性格やら
もろもろの問題で、再現性はなさげだからです。
一番古い記憶。今回の人生での、一番古い記憶は。
いや、待って。
過去生の記憶からかも?
ぶっちゃけ、私は、溺死した(溺れて死んだ)ことがあると思う。
根拠はまるでないけど、なんとなく
「それは大いにアリエル」と思っている。
だけど、10代20代にはそんなことはもちろん
想像も予想も思いもしなかった。
学校でプールの時間に「水が怖いのか」問われて
首を横に振った記憶がある。
だって、風呂にはフツーに入ってるし。
顔だって洗えるし。
水遊びだってできてるし。
「水がこわーい!」なんて言ったことないよ。
「水が怖い、ってどーゆー意味?」
だけど、なぜ皆のように水の中で目が開けられないのか。
足を手を離すことができないのか。
自分でも、なぜできないのか、理由なんてわからない。
当時はまだ昭和バリバリで
特に私が転校した先はプチ都会だったからか
私以外は全員、おそらく全員、
スイミングスクールのごとく
魚のごとく泳いでいた記憶。
私は、泳げない子の気持ちが
よーくわかる。
水泳、落ちこぼれ。の気持ちが、よーくわかる。
余談だが、私はずっと海から遠い場所に住んでいた。
何のご縁か、転勤先はいつも内陸部。
初めて海の近くに住んだのは40代の頃。
家から海が見えるなんて!
ここは天国?!
今も昔も、海を見ると、
まるで外国に来たようなハイテンションになる。
海にはずっと憧れている。キライなのではない。
いよいよ、カナヅチからの卒業物語。実践編。
30代のある日、私にとあるインスピレーションが。
「そうだ。泳げるようになろう」
そう決意してから泳げるようになるまでの期間
おそらく1ヶ月後くらいだったような記憶。
はっきり覚えてないんだけど。
泳げるようになる、の定義は
私の場合は、
【浮き輪なしで何キロも水中に滞在できること】
これが目標。
私がまずやったことは、耳栓を買うことでした。
・水の中で目が開けられない
・水が耳に入ることに、異常に抵抗がある
・身体を固定物から離すことができない
・水中で身体の力を抜くことができない
水の中に潜れない最大のネック
まずは、一つ一つ、不安材料を取り除くことから。
結果、案の定、耳栓作戦は大成功。
これだけでもかなりのハードルが下がった。
次に、目をつぶっていいので、できるだけ長く
水中にもぐる練習。
この時、余裕があれば、首から下の筋肉を
使わないイメージをする。
さらに余裕があれば
まぶたの力を抜いて、薄目を開けたりしてもよい。
ぼわーん。という、耳栓からの遠くの音に
不安を感じなくなって
むしろ真空状態がここちよくなってきたら、
次は最大の難関。
仰向けになる。これです。これがホントにバンジージャンプ。
水の中で、あおむけになる。これすなわち
死なり。
私にとって、じさつ行為。
まずは、後頭部をプールのハシに乗せて
両手で頭の横でプールを持ちます。
この状態で、ひたすら「水の中で仰向けになっても私は死なない」
を潜在意識に叩き込む。
この過程が数日かかったかもしれない。
それが定着したと思ったら、
今度は水の中にもぐって、
一瞬仰向けになってから、足をつく。
ということを繰り返す。
余裕があれば、でんぐり返しなど、
上下左右がめちゃくちゃな動きをしてみる。
これが慣れてくると、首から上の筋肉も
ゆるませることができるようになっていた。
水の中で、自分の身体を自由に動かせるようになり
全身が脱力できるとわかったら、
いよいよ
つかまらずに仰向けになることに挑戦。
足がつく浅いところで
目をつぶって、息をすってから、
「大丈夫。沈んでも死なないよ」
と言いきかせて
鼻をつまんで
水に背中を預けてみると・・・
一瞬、無重力になったと思ったら
プカーーーーーーーーーーーー
浮いた!沈まない!
浮いてる!沈んでない!
息もできてる!
上を向いたまま、ワタシ浮いてるー!
目をおそるおそる開けてみる。
その時、私は水と一体化していた。
水と友達になった。
仲良くなれたんだ。
あの時の感動は忘れない。
そこからはもう楽しくて、
何メートル仰向けで進むか?
の記録更新のはじまり。
最終的には、プールのハシからハシまで
何往復でも行ったり来たりを繰り返し
監視員の人と目が合ってしまったりもしたけど
他に人も居ない空いてる施設のプールだったので
子どもと一緒に何回もプールに通っては
魚になった気分を満喫したのでした。
クロールも平泳ぎもバタフライもできないけど
浮き輪なしで、ずっと水中にいられるなら、
私にとってはもう、カナヅチ卒業と言えることなのです。
今は標高1000メートル以上の山に住んでいるし
水着ももってないけど
いつか海で空を眺めながらプカプカ
浮き輪なしで浮かんでみたいなーなんて
思ってます。
そんな水が怖かった人のお話でした。〜Fin〜