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少女終末旅行を読んで

※少女終末旅行とBLEACH(若干)のネタバレを含みます。
ありがたいことに、少女終末旅行が無料公開されていたので読みました。

面白かったです。

最終話を読んで、寂しくもあり、悲しくもあり、でも結末を見届けて安堵している自分もいる。複雑な感情でですべてを言語化するのは難しい、というより野暮だと思ってます。

読み終わったとき真っ先に思い浮かんだのは藍染の顔でした。BLEACHの。
私の中のイマジナリー藍染が頭の中で言うんです。

「人はただ生きるだけでも歩み続けるが それは恐怖を退けて歩み続ける事とはまるで違う だから人はその歩みに特別な名前をつけるのだ 『勇気』と」

不安だらけだったと思います。出会う生命体が敵か味方かもわからない、上に何があるかも知らない、食料というタイムリミット。でもその歩みはBLEACH的には勇気ある旅なんでしょうね。

生きるのは最高だったよねとはいうものの、だからといってそう簡単には受け入れられなかったのですが、BLEACHのおかげで落ち着くことができました。

終末世界と言えば小説家になろうで読んだミノさんの終焉世界を思い出しました。こっちはこっちで終末旅行とはまた違うのですがいい意味で二度と読みたくなくなるようなお話でした。ポストアポカリプスって大体読むとしばらく心のダメージから立ち直れないのでよくないけどいいですよね。

ポストアポカリプスの何とも言えないあの後味が悪いようで、でも結末には納得している静かな感覚は苦みを楽しむコーヒーに似ているかもしれません。私はコーヒーが飲めないので読むたびに自分にはまだ早いななどと思うのですが。歳をとればいずれコーヒーを楽しめる日がくるんでしょうか。

そういえば、少女終末旅行では最後二人がどうなったのか描かれませんでした。いろんな人の解釈も見て回ったんですが、死んでる派の意見も生きている派の意見もわかるので好きに解釈すればいいと思います。

ただ、最終話の解釈にあたって一話を振り返ると結構面白くて。
最終話と同じく一話では暗闇から出て夜の空を眺める。そして一話では暗い穴の中にいたから光に敏感になっているというユーリ。じゃあ日が昇ってきたらどうなるのかというチト。それに対してユーリはこう答えています。
焼け死ぬ。

個人的にはweb版だと前述した一話の流れも相まって生存はしてなさそうな感じだなと思います。
ただ、単行本だとどうやら加筆修正があったようでその描写を鑑みるに単行本だと生きているのかなーというかそうだといいなって感じです。多少ご都合主義的な流れでもなんでも生きているならそれはそれでうれしいですよね。

というわけでなんだかすごくまとまりのなく、思ったことを端から並べたみたいになりましたが、少女終末旅行とてもいい作品でした。






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