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腑に落ちたこと
自動車部品メーカーの技術職に内定が決まった時、
親戚のおばさんから「男に生まれればよかったのにね」と言われた。
本当にそう思う。
今までの人生…何度もそう思った場面があった。
私の仕事は自社製品(自動車部品)の実験依頼を受けて評価することだ。
開発中の試作品を試験して出た結果に対して分析・考察、今後の対応の提案諸々を報告書にまとめて依頼者へ報告している。
先日、営業からの試験依頼を受けた。
顧客から提示された新しい規格の対応可否の確認と
量産品の実力値把握だ。
今までやったことない実験方法で戸惑いながら
諸々関係者と調整しながら実施した。
無事実験が終了し、速報を営業へメールすると
上司から打合せの日程連絡メールが転送されてきて、
「出席よろしく」とメッセージがあった。
速報連絡後、すぐに私の上司へ電話がきて関係者を集めて打合せする話になっていたようだった。
転送元のメールにCC配信ですらなくて少しモヤッとした。
実際に実験を担当をしたのは私だ。
なのになんで私抜きで会議するの?
と、なんだか腑に落ちなくて…
「私が主任レベルだから?」
「営業と電話で話した時、頼りないって思われた?」
「営業(他部署の人)からは実験作業をした人って認識なの!?」
「私が女だから?」
と、どんどんネガティブな気持ちに…
その日はモヤモヤした気持ちで1日過ごしていた。
女の先輩から声をかけられた。
彼女は母のような存在でいつも私の気持ちを尊重しながら、アドバイスをくれる。
「今回の案件は責任が重すぎるし、『上司が矢面に立ってくれた、ラッキー♪』くらいに思っておけばいいよ!腑に落ちないのは、分かるけど、将来、矢面に立つ立場になった時のために上司の背中を見て学ぶ時と思えばいいよ!」
もの凄く腑に落ちた
最近、仕事に対してやりがいが感じられず、
自分に向いてないのかも。
男社会で生きてくのは辛い。と思ってた。
だから悔しいと思う自分がいることに気づけた。
そして、打合せで他部署の人に自分の存在を知らしめてやる…!くらいの気持ちにまであげることができた。
いい発見をした。
落ち込んでたけど、すごく前向きな気持ちになれた。
物事の捉え方1つでこんなに気持ちが変わるんだっことにも気づけた。
また来週からも頑張ろうと思う。