Spectrum Tokyo Festival 2024 day1に参加してきました。 #spectrumfest2024
タイトルがすべてですが、折角参加してきたのでゆるいレポートです。
こちらはday1のぶん。day2は↓から。
会場に入って驚いたのですが、全体がオープンな空間になっています。
ステージは扉で区切られておらず、自由に通りすがれます。ステージと一体となった通路などでは至るところで参加者同士が歓談したり飲み物食べ物を楽しめるようになっています。
私は音楽フェスなどには参加したことはないですが、「あーこれがフェスなのかなー」と初心者丸出しの感想を持ちながら楽しくうろつきました。
セッションの感想
ここからは参加したセッションの簡単な記録をいくつか。
変化をデザインする:非テック環境で小さな一歩から始めるUX変革
AXA JapanのVivianさんによる、フェスの始まりにふさわしい魅力的なプレゼンテーション。
タイトルにある通り、UX変革のための小さな一歩(Small steps)をいかに進めていくかについて、印象的なキーワードと共に解説してくれました。
Make myself visible
まずは自分の仕事を見えるようにすることが重要で、そのために小さなユーザーリサーチから始めて、周囲を巻きこんでいこうVocalize the needs & vision
リサーチを通じて得られたニーズや目指す姿を明確にし、高らかにVocalize(声を出す、歌う)しようHave fun!/Celebrate small win
リサーチやデザインシステムなどの取り組みを小さな一歩から始めるとき、その一歩を、改善を讃えて前進していこう、と繰り返し強調していました。伝えていた。
Vivianさんは終始笑顔で、楽しみながらデザインに取り組んでいるのが伝わるプレゼンテーションでした。Vocalizeという単語のチョイスも素敵です。
「コンポーネント図鑑」を通じて目指す 初めてのUIデザインを楽しむキッカケつくり
視伝研の伊藤寛人さんによる圧巻のプレゼンテーション。
ポケモン図鑑にインスピレーションを得たコンポーネント図鑑のお話。
私もポケモンは幼いころに楽しみましたが、その中の仕組み(図鑑)をデザイナの目線で分析していたのが印象的でした。
コンポーネント図鑑は単に元ネタの見た目を真似るだけでなく、その魅力を以下のように分析・言語化したうえで、具体的な形にまとめています。
生態から自分の日常につながるリアルが得られること
研究員の存在、視点を感じさせる表現であること
「コンポーネントを観察する」体験を通じてガイドライン(HIG, M3)への理解に繋がる魅力的な入口を作り上げていました。
より良い世界のためのデザイン
ustwo Tokyoのプロダクトデザイナー、鈴木佐知子さんによる、聞いていて背筋の伸びるプレゼンテーション。
上記の言葉を引用し、価値観によりデザインの善し悪しは容易に変化するとのメッセージから始まり、
デザインが不平等に加担していないか?
見えない(長期的な)影響を考慮できているか?
環境や生物など、声なきものの声に「目」を向けているか?
といった問いかけを通じ、より良いデザインとは何か?を考えるきっかけを与えてもらいました。
特筆したいのは、誰もがマイノリティになりうるなかにあって、優先順位をつけてデザイン判断を行うことの善し悪しに言及されていた点です。
私も日頃、デザインや仕事に取り組む中では、目的にもとづき優先順を判断する…と心がけていますが、そのやり方自体に批判的な目を向けられていなかったと気づかされました。