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Spectrum Tokyo Festival 2024で登壇しました #spectrumfest2024

何食わぬ顔で参加レポートを書いていましたが、登壇もしてたのでそちらのレポート。

発表したこと

「成長する組織のナレッジベースのつくりかた: 知識基盤のデザインとメタデザイン」と題して、day2の12:30よりLocal Stageで30分のプレゼンテーションを行いました。

所属している株式会社スタディストにて、ドキュメントやタスクを集約・整理するナレッジベースとして、Notion運用の立ち上げを約半年かけておこないました。
プレゼンテーションでは立ち上げの進め方やポイントを「メタデザイン」をキーワードとして発表しました。

「成長する組織には、それ自体が成長するナレッジベース(しくみ)が必要である」をコアメッセージに据え、組織が直面していた課題/ナレッジベースの構造(=デザイン)/成長を促すためのプロセスや仕掛け(=メタデザイン)について説明
登壇中の様子。しくみ自体も成長するもの、との前提に立てば小さく始める一歩が踏み出しやすくなる…とのメッセージだけを伝えた30分。Photo by Ayu Kitajima

参加者とお話ししたこと(思い出せる範囲で)

発表後はAMA(Ask Me Anything)の時間が設けられており、登壇者と参加者が輪になってアレコレお話しました。以下、いただいたコメントと返答を思い出せる範囲で簡単に。

会場の様子。ぼっちにならなくてほっとしました
  • Q. Notionに情報が増えると検索性がネックになってくる。なにか工夫していることはあるか?

    • A. 弊社もこれからつらみが増していくと予想しているので、なにかせねばと思案している最中。幸い、強いインフラエンジニアが社内の仕組み強化を進めている(参考)ので協力を仰ぎ、チャット(Slack)のような身近な入口からAPI経由でNotion内の情報にアクセスできるような形をつくれないかと考えている。

  • Q. 立ち上げたけど結局使われない…といった状況に悩んでいる。同僚にNotionを使い始めてもらうために何か工夫したことはあるか?

    • A. 「まずはこれだけ覚えて!」とポイントを絞った。具体的には議事録と一時メモのデータベースを強調し、Notionを使い始める入口として明確にした。また、チームページにそれぞれお世話係を決め、その人を中心にチーム内の仕組みを作ってもらったことで、自然と業務の軸足がNotionに移るようになっている。

  • Q. 立ち上げ期はよいが、新入社員が入るたびにポリシーやルールを説明するのが大変。どのようにしているか?

    • A. マニュアルのサービスであるTeachme Bizを開発しているので、その中にマニュアルを作成&「Notion基礎」コースとしてまとめて管理・配信している。
      弊社では新入社員のオンボーディングでは、機器セットアップや部門ごとの基礎知識の獲得にTeachme Bizでコースを配信している。なので、その中にNotion用のコースも追加してもらうだけで新入社員に説明が行える。(いちおう備考: この質問をいただいた方は仕込みではありません)

      • ↑の回答はTeachme Bizありきだが、一般性のある回答としては「既にある仕組み・フォーマットに則ってドキュメントを整備し、オンボーディングに組み込んでもらう」ことで説明する側・される側双方の負荷を減らせるのではないか。

AMAの様子。ぼっちにならなくてほっとしましたPart2

発表前後のこと

シュッと写真を中心に紹介。

乾燥が気になる季節になってきたので、喉のお手入れは万全にして臨んだ
演壇から。手前に移っている黒いのは無理を言って使わせてもらった私物のプレゼン用マウス。臨機応変に対応いただいたスタッフさんに改めて感謝
時間管理に使っていたタイマー。練習では常に時間ギリギリだったが、当日は多少アドリブを挟みながらも13秒残しで会心の時間管理がキマった

イベントの最後、懇親会にて

懇親会では、主催の三瓶さんから主催者目線でのプロポーザル採否に関する話を伺い、なるほどなと思ったので簡単に。

プロポーザルの採否で一喜一憂することはない。Spectrumではスケジュール全体を見たうえで、次のような観点を考慮して判断している。
 ・テーマや内容に偏りはないか
 ・特定の職種の人だけになっていないか
 ・同じ組織から複数人の登壇者がいないか
単体ではすばらしいプロポーザルであったとしても、全体を見て判断を行うことで、泣く泣く見送ることも多い。
自分も過去にプロポーザルが通らなかったことはある。しかし運営を経験して「良いから採択、悪いから不採択ではない」と気づいた。不採択でも落ち込む必要はない。

会話内容を基に筆者がまとめたもの。
実際の三瓶さんはフランクで話しやすい口調だったが、再現は無理だった。あしからず。

私も、Spectrum以外に今年は3つのカンファレンスに応募していたのですが、いずれも全滅でした。
そんな中、Spectrumではテーマ・内容の広がりを出すために採択いただきました。(三瓶さんいわく「実務枠です」とのこと)

プロポーザルは迂闊に応募して、いい縁と巡り会えたらラッキー…くらいの軽い気持ちで良いのだと思います。

イベント終了時に撮影した名札。ブースなどでいただいたものを放り込んでいたら賑やかな感じになった。祭りの記憶

参加・登壇してみて

正直なところ「フェス」の名におびえていたのですが、いざ参加してみると賑やかながらもリラックスできる空間でした。
AMAのようにコミュニケーションをしやすい仕掛けもあり、おしゃべりが苦手な割には様々な方と会話を楽しめました。
また、登壇者控え室では「頑張ってください・楽しみにしてます」「発表面白かったです」といったやり取りもされており、個人的にはちょっとしたチーム感も味わえてよかったです。

参加していた同僚が撮影してくれた写真。左の方でマイクを持っているのが私だが、写真の主役は間違いなくLOVOT。かわいいから仕方ない

おまけ: 発表内容に関連した記事へのリンク


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