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#6 アスレティックトレーナーとしての業務① ウォーミングアップ
おはようございます。
今日は以前紹介した現所属先でのアスレティックトレーナー業務の一つ、『ウォーミングアップ』を紹介したいと思います。
まずウォーミングアップとは?
ウォーミングアップとは「温める」や「準備運動をする」という意味であり、競技やトレーニングの前に実施される準備段階の運動のことです
ということで、目的へ向けた準備運動ですね。
今日は僕が一番数多く処方している、野球の技術練習前のウォーミングアップを紹介します。基本的に屋外で20−30分間、20−30人の大人数での内容となります。
ウォーミングアップを構成する上で重要なのが『次に行われる練習内容』です。今回紹介する内容の場合は野手は守備・打撃練習、投手はキャッチボールです。その練習の質を上げるために、少しでも良いコンディションで、怪我をしない様にプログラムしていきます。
1. 体温・筋温を上げる。
ウォーキング・ジョギングで体温・筋温を上げます。場合によっては風のない場所や、暖房の効いた場所を選択します。
2. 筋肉の伸張性を高める。
スタティック、ダイナミックストレッチ両方を交えて筋肉が練習負荷へ準備できるように伸ばして刺激を加える。
3. 段階的に負荷を上げる。
ただ体温を上げるだけでは練習不可に耐えられず怪我を招く要因となってしまいます。野手ではスイング・打球を全力に近いレベル、投手はボールを遠くへ強く投げるように準備しなくてはいけません。少しずつ負荷を上げていき、全力で動けるよう体を準備していきます。
4. 競技特異性
野球の特性に合わせて、必要な動き、特に回旋動作を準備として行うことが重要です。回旋に必要な胸郭のエクササイズ、股関節の可動性・安定性を高めるエクササイズなどを処方し、より動きやすい状況を作り出します。
守備練習用に反応や、切り返し動作と行った種目も組み込んでいます。
以上、大まかな流れです。
基本的には練習前のウォーミングアップはほぼ同じ内容にしています。理由としては、年間300回近くウォーミングアップを行う中で、毎回ゴロっと中身を変更するのは選手も僕らも大変だからです。毎日同じにする事で日々の体の変化を感じ取ってもらう理由もあります。
もちろん例外もあり、外の気温・天気、練習内容の変更などによってウォーミングアップの長さや割合をアジャストします。
具体的なウォーミングアップの内容はまた違う記事で紹介したいと思います。