【悪役】帰ってきた素晴らしき悪役列伝 第6回「嶋野太」
「龍が如く」シリーズに登場。
関東最大の暴力団「東城会」の二次団体である嶋野組の組長であり、東城会の古参幹部である。
関西出身であるらしく、堂々としたヤクザ喋りの関西弁を使う。
関西出身の彼が関東の組織に入っているのかは最大の謎である。
見た目通りいかついヤクザであり、腕っぷしも優れており桐生を投げ飛ばすほどの怪力の持ち主でもあるのだが…彼の本性はその冷酷さと知略にある。
失敗を犯した部下にはきっちりケジメをつけさせるために暴行を行い、自身に敵対する組織は一人残らず皆殺しにしてしまうほど凶悪である。
さらに組織への忠誠心は比較的あるが、自分に有利な情報を得るためには他組織の人間と手を組むことをなんら恐れておらずむしろ利用すらしている。
そして、用済みになった場合は排除してしまう冷酷な一面がある。
本シリーズの人気キャラである真嶋のかつての上司でもあり、過去に組織に弓引く行為をした真嶋にもきっちりケジメをつけさせていた様子。
その恐怖支配はまさしく絶対的であり、ヤクザらしいヤクザであるといっていいだろう。
主人公の桐生も彼の恐ろしさには一目置いていたようである。
組織内でも暴力装置として機能しており、東城会の会長であった世良勝にすら激高して暴言をふるうことを許されるなどその力は組織内でも完全に高いものだと思われる。
オリジナルの第一作では100億をめぐってかつてのライバルであり天敵でもあった風間のいるフェリーに舎弟を引き連れて強襲、その際に風間を保護していた自身の協力者であった寺田も殺そうとしてしまう。
風間を救うため立ちふさがった桐生と乱闘を起こし、力及ばず負けるが最後のあがきをみせるためにヒロイン遥と風間に手榴弾を投げるが射殺されてとうとう殺されてしまう。
その後も後の作品に顔を出してきては、その凄まじい威圧感をみせつけており1で死んだ中ボスとは思えないほどの存在感をみせつける。
1のリメイク版である「極」では桐生のライバルであり親友であった錦山の中に隠されたプライドを見破り、彼のプライドをあおるような言葉を吐き掛け錦山を仁義に反した悪の道にひきずりこんでしまうという最悪の悪行を行う。
0では若き頃の真嶋と盲目の女性をあわせ、真嶋に恋をさせることで天敵である風間の情報を探らせ作中でも重要なキーになる「カラの一坪」を手に入れようとするなど策略家の側面をみせていた。
単純に暴力と恐怖だけではなく、必要に応じて詭弁と心理をあおることでヤクザ組織の中で出世してきた…という意味ではその実力は恐ろしいほどに高いのだろう。
次第に少年漫画的なキャラクターだったり、任侠映画みたいな仁義あるヤクザが増えていく中で現実にいるヤクザらしいヤクザ。
凶暴さと知能双方で相手を追い詰め、自分の有利な状況に誘い込む…という意味ではシリーズ中最も恐ろしく危険な人間であるのかもしれない。
陰湿性:S (ヤクザらしいヤクザで恐喝裏切り暴行殺害なんでもあり)
頭脳:A(真嶋をも手玉に取る狡猾な頭脳をもっているが、ラウからは頭が悪いと笑われていた)
強さ:A(桐生と互角である、全盛期であれば桐生よりも強かった可能性あり)
主張:B(目立った思想はないが、組織内での出世を模索していたと思われる。)
人望:A(真嶋は内心嫌っていたが、その実力を認めるなどカリスマ性はある)
権力:A(関東一の暴力団の幹部であり、組織内でも高い権力にいる)