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【悪役】帰ってきた素晴らしき悪役列伝 第10回 「ブリガン将軍」
ゲーム「オーディンスフィア」に登場する。
魔王オーダイン率いるラグナネイブル軍の将軍であり、性格は横暴で傲慢でおまけに横柄である。
見た目は筋肉系デブで体つきはがっしりしており、謎のボンテージファッションをしている。
肉と酒が大好きで、気が付けば配下のワルキューレを侍らせ一人で宴会を始めている道楽者である。
立場上は魔王オーダインの部下であるはずだが、自分こそが王にふさわしいと考えており、彼に対しても辛辣な言葉を言ったり皮肉を言って笑いのネタにするなど「トランスフォーマー」のスタースクリームを彷彿とさせるような一面をみせている。
これについては彼からすれば娘である主人公グウェンドリンを優遇し、自分たち戦士族を冷遇している(ようにみえる)魔王オーダインに対して何かしら不満を持っていたのではないかと思える。
しかし、ここまで書けばただの愚か者に見えるがその実意外に戦略家で、冷静な一面をのぞかせるところがある。
ただの脳筋系ではなく、冷酷で計算高い戦略家でもある。
だからこそ彼は将軍の地位に輝いたのだろう。
さらに部下であれど反目や意見は許さず、彼に意見をしようとした戦士の一人を冷酷に惨殺するこもあった。
複数名いるどのシナリオの主人公とも対立しており、気が付けばほぼすべての主人公と対立関係にある色んな意味で「役得」な立ち位置にいる。
終始シリアスな展開と身内同士の内輪もめ、トラウマを抱えた主人公たちのドラマが目立っていく本作の中では一種のカンフル剤として登場し、ただひたすら(空気を読まず)己のエゴイズムのみを貫いていくその姿は一種敬服すら感じるものがある。
例えるならエヴァンゲリオンの世界にスタースクリームがいるようなものである。
大体そんな感じで、全主人公と敵を回しながらも自己中心的に生きていた彼であったがそんな彼の人生も大きな変化を迎えることになっていく。
対立していた森の魔女ベルベット(複数いる主人公の一人)が魔王オーダインの隠し子であると知るとオーダインへの嫌がらせを兼ねて彼女を誘拐、竜の餌にして処刑にしようとする。
オーダインのスキャンダルをつかんだブリガンは大喜びで、ベルベットを処刑した後、オーダインは浮気をして敵の女との間に子供を産み、さらにそれを殺した卑劣な人間であるといい広めようとしていた・・・。
グウェンドリンが乱入して交戦するものの阻まれてしまい命を失ってしまう。
しかし、ここであきらめるブリガンではなかった。
冥界の女王オデットに取り入り、魂だけを現世に戻してもらった彼はオーダインの精神を乗っ取り、今度はオーダインそのものとしてラグナネイブルを支配しようとしていたが、故郷に戻ってきたグウェンドリンに再び地獄へと叩き落されるのであった。
その後蘇った様子はなく、死神の凱旋に参加もしていた様子はなかったので魂ごと滅んでしまったのかもしれない。
そこまでしてラグナネイブルに執着していた理由、オーダインをあれだけ嫌っていたのに彼の元から去ろうとしなかった理由などは明かされない。
作中ではただの嫌われ者として君臨しているが、彼の言うことにも一理がある。事実オーダインは王としては私情に左右され不安定である。
かといってブリガンも王の器ではないだろう。
ちなみに声優はドラゴンボールのナッパやハカイダーで有名な悪役声優界に名高い飯塚昭三であり、氏のファンは逃せない悪役演技を堪能できる。
陰湿性:A (逆らうものは部下であろうと容赦なし)
頭脳:B(ただの脳筋バカではなく戦略を立て動いている)
強さ:B(将軍という立ち位置にいるのでそこそこ強いとは思うが、イマイチ)
主張:S(自分こそ王にふさわしい!!!)
人望:C(恐らくほとんど慕う人間はいないだろう)
権力:A(一介の将軍であるが、上司である魔王に対しても皮肉を言うことが許されているほど権力はある)