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行政が何年かかっても形に出来ないことを民間が即やってしまう

挑戦的なちょっと長いタイトルなのですが、ここ数か月で動いているイベントについての投稿です。


子ども部会

私の住んでいる地域には福祉サービスを提供している事業者同士のネットワークがあり

子ども部会
 →児童発達支援・放課後等デイサービス
働く部会
 →就労支援A型・就労支援B型
自立支援部会 
 →上記部会の代表の会

https://www.city.niihama.lg.jp/uploaded/attachment/51311.pdf

の様に分かれています(もっと細分化されていますが)
私は、地元のコミュニティラジオで「ハロー放課後等デイ」という番組を放送していて、福祉事業所の方を招いて対談形式で番組を構成していて繋がりの中で子ども部会に入れていただいています。
ラジオの内容についての詳細は今回の記事の主旨ではないので割愛しますが月替わりで紹介しているので年に12事業所程度を紹介してきた経緯があります。(次男がASDで放課後等デイにお世話になっています)

もともと、子ども部会含めて上記の団体は任意団体で行政の正式な団体ではありませんでしたが、4年ほど前から正式な団体として登録され行政の担当者が就くようになりました。

私が関心したのは(他の地域でも当たり前にあるコミュニティだとは思いますが)競合の事業所とサービス内容を共有したり、改善点を出し合ったりして全体のサービスレベルの向上に努めてるところです。
綺麗ごとな言葉でいうならば「子どもたちへの療育、支援サービスレベルの向上のため」といった事の為に各事業所の特色や強味も共有しているんですよね。
私はスーパーマーケットで働いていますが、スーパーマーケットが競合店と独自サービスの内容を共有して改善点を出し合うようなことはありません。
競合店と客を奪い合い、売上を取り合って戦うビジネスモデルです。
どうすればお客さんに喜んでもらえるかを競合店と知恵を出し合うことは今後もありえないでしょう。

放課後等デイは高校卒業後年齢に達すると利用が終了し、就労支援事業所や一般就労、生活介護事業所などに移行することになります。
そんな「働く部会」とも連携してライフステージの接点での支援連携を行っています。

理解促進や講演活動

そんな各部会では年に1度 部会の理解促進のため、講演を企画したり、相談会を実施したりしています。
相談会では今後利用者になりうる方の親御さん等を招いて、サービス内容の説明や利用者の不安や相談に答える相談会を各事業所が一同に介して実施しています。
講演者についても、議題(テーマ)を考えて、その議題が語れる講演者を全体で探す(知っている方等を紹介してもらう)感じです。
謝礼の関係もあり、予算内での講演者の選択となるため、近郊の有識者が選ばれるケースが多いです。

イベントや講演者の選択などの議論で○○さんの講演をしてほしい、だったり、〇〇のイベントを企画したい・・といった要望が(むしろ発案者が先頭を切って主催したい・・といった勢い)出るのですが、全体でのまとまりまではいかず、たいてい立ち消えになってしまっているのが現状です。

福祉マルシェ・相談会

会議内で相談会の話になったとき、マルシェやキッチンカーを呼んだらもう少し集客(相談者)出来るのでは?といった話になったことがありました。
ただ、会場が市の施設で収益性の高い出店が出来ないといった縛りもあり現実的でない・・といったことになりました。
以降、放課後等デイ事業所単体で、マルシェイベントを夏季休暇や秋の文化祭時期(11月頃)に企画したりして障がい児には優待チケット(金券)を配布して、やりたいイベントを民間(放課後デイ等)が企画するようになってきました。
私は、福祉に関係のないイベントの中に福祉の要素を入れて(イベント企画者から相談を受け)キッチンカーのメニューにお金の絵カードを貼ったり、障がい児のファストパス制度を(優先購入)提案して実際に活用していただきました。
講演会も行政に関係なく企画して一定の報酬が必要な方を招いて、参加者には無料ではなく参加費をお支払いいただく形に変更をして設計するようになりました。

1年前、福祉関連のキッチンカーや出展者を中心としたマルシェイベントを実施して成功したフェスが、福祉の相談会も一緒にしたイベントを企画中です。
正に数年前に理解促進事業として子ども部会で議題にあがっていて実現できなかったイベントを民間事業所がやってしまうことになっています。
子ども部会でいつも顔を合わせる事業所の方を招いて相談会をしながら、お隣ではキッチンカーや出店イベントをやっている企画が実現することになりました。
放課後デイや児童発達支援だけでなく、働く部会や生活介護、その他の福祉事業所も相談会として参加します。
福祉なので普段のサービス事業では行政とのかかわりでインセンティブ設計がなされていますが、このイベントは後援こそ教育委員会などの後援があっても補助金などはありません。イベント予算も手弁当です。

どんな状態になれば成功と呼べるのかわかりませんが、やってみれば成功だと私は思います。
何年もかかって行政団体として出来なかったイベントが民間の1事業所の音頭で即実行できてしまう・・熱意と行動と、しがらみのなさ、そんなものが皆さんを動かしたのでしょうか。
そういえば、思いついたことがあれば時々私にも急に連絡が来ていました。(今回のイベントの相談も)
仲間に混ぜてもらっていることもありがたいのですが、思いついたら誰に相談するか?と考えたらすぐにその人に連絡が入れられる・・・そんな自分でありたいと思います。

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