他人に厳しく、自分にやさしい
単身の時、お世話になった店が、武漢肺炎の影響で倒産したとのニュースを耳にして胸が痛みました。
そして、ある報道機関の編集委員がSNSで、こう「つぶやいた」と聞いて、一層胸が痛みます。「(略)戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄く。新コロナウイルスは、ある意味で『痛快』な存在かもしれない」と。本人は雲隠れして、謝罪は会社の広報が、SNSで。なんと、お手軽な。
あなたたちは、他社(他者)がミスを犯した時、こんな論調で読者に訴えかけてきたんじゃありません?「報道機関の中枢を担う編集委員の心無い本音に国民は怒っていますよ。それなのに、本人は雲隠れしたまま、広報の形式的な謝罪で幕引きしようとするなんて、言語道断だ」ってね。さらに「非常識なつぶやきをする人を編集委員に任命した社長の責任はいかに?」って怒りをあらわにするのが、定番じゃありませんか?
そもそも、会社の報道姿勢にそぐわない人が編集委員に選ばれるってことあります? 以前にも書きましたが、「
小人の過つや、必ず文る」って論語に書いてありますよ。編集委員のつぶやきが、御社の「報道姿勢にそぐわない」と主張してしまえば、社長は君子ではない(小人)と言っていることになるんですけどねぇ。
まあ、社長が君子じゃなくても、会社は絶対につぶれないから、庶民の痛みなどどこ吹く風で、自分にやさしくできるのかもしれませんけど。
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