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首都圏幹線路線設備まとめ① 東海道本線
本シリーズは特別料金不要の列車のみを対象に首都圏の幹線鉄道路線の設備をまとめるものである。具体的には、大都市近郊区間、都心からの直通列車がある区間、ホーム有効長、電車特定区間、複々線区間、種別、貨客分離区間、路線記号導入区間、ATOS(東京圏輸送管理システム)導入区間、発車メロディー導入区間、並行する通勤新線の11項目についてまとめる。
※本項では便宜上、走行区間にかかわらず通勤型車両を用いる系統を中距離電車(中電)、通勤型車両を用いる系統をE電と呼ぶ。
概要
東海道本線は東京~神戸間を結ぶ幹線路線である。快速線には中距離電車(東海道線/湘南電車)のみが走行し、帯色は湘南色である。
東海道本線の複々線は歴史的な理由で列車線•電車線という区別をするが、本項では便宜上各駅にホームがある線路を緩行線、そうでない線路を快速線と呼称する。
設備詳細
大都市近郊区間•都心直通区間•ホーム有効長
大都市近郊区間:熱海•伊東まで
都心直通区間:沼津•伊東まで
(廃止:御殿場•浜松)15両対応区間:熱海まで
10両対応区間:神戸まで
(一部駅は8両まで)
現在はほとんどんの列車が小田原か熱海で折り返す。80年代までは浜松行き、2012年ま で静岡行き•山北行きがあった。
15両対応駅は熱海までであったが、かつてはドアカットにより静岡まで15両で運転していたとの情報があるが、詳細は不明である。
電車特定区間•複々線区間
電車特定区間:大船まで
複々線区間:大船まで
(計画中止:平塚)
東京~品川間は山手線(E電/緩行線)、京浜東北線(E電/緩行線•一部列車快速運転)があり、品川~横浜間は京浜東北線(E電/緩行線)、横須賀線(中電/別線経由)、横浜~大船間は横須賀線(中電/緩行線)、京浜東北根岸線(E電/別線経由)があり、他線と比べ複雑になっている。
快速線経由のE電は設定されていないが、逆に緩行線経由のE電(横須賀線)が設定されている。この理由は複々線区間を横浜から延ばす際に既に根岸線があったため京浜東北線が直通できなかったことが考えられる。
通勤五方面作戦では平塚駅までの複々線化が計画されていた。
種別
東海道本線では現在以下の種別が運転されている。
中電...普通(横須賀線•湘南新宿ライン)、普通(東海道線)、快速(湘南新宿ライン)、特別快速(湘南新宿ライン)
E電...各駅停車(山手線)、各駅停車(京浜東北線)、快速(京浜東北線)
かつては中電(東海道線)に以下の種別が存在した。
通勤快速、快速アクティー、快速(アクティーの前身)
(Wikipediaより、今後時刻表等で確実な情報が分かれば更新する)
貨客分離区間
貨客分離区間:小田原まで
貨物線は浜松町~小田原間で大汐線、鶴塩線、羽沢線などがある他、鶴見~桜木町間には 高島線もある。東京側の貨物駅は大汐線の東京貨物ターミナル駅である。
なお、羽沢線には相鉄線直通列車や湘南ライナーも走行するため完全な分離ではない。大汐線には羽田空港アクセス線と東海道貨物線貨客併用化の2つの旅客化計画•構想がある。また、横須賀線の品川〜大船間の線路はかつては貨物線(品鶴線)であったが、現在も蛇窪信号場〜鶴見間で一部の貨物列車が走行する。
路線記号•発車メロディー
路線記号導入区間:神戸•伊東まで
発車メロディー導入区間:熱海•伊東まで
ATOS導入区間:湯河原まで
珍しく上記2つはJR東日本管内の全区間に導入されている。ATOSも伊東線を除く各駅に導入されている。路線記号はJTでラインカラーはオレンジである。
通勤新線
通勤新線…国鉄末期に計画されたバイパス線。埼京線•京葉線•つくばエクスプレス等が該当。
通勤新線:なし
計画中止:東海道開発線(新宿~茅ヶ崎間)
通勤新線は存在しないが、かつて新宿~目黒~武蔵小杉~港北ニュータウン~茅ヶ崎(又は大船 /平塚)間の「東海道開発線」が計画されていた。本計画は形を大きく変えて相鉄•JR•東急直通 線や相鉄いずみ野線に受け継がれている。また、線路は横須賀線と共用であるものの副都心方面から東海道線への列車は2004年開業の湘南新宿ラインとして実現している。
まとめ
設備まとめ
大都市近郊区間:熱海•伊東まで
都心直通区間:沼津•伊東まで (廃止:御殿場•静岡•浜松)
15両対応区間:熱海まで
10両対応区間:神戸まで(一部駅は8両まで)
電車特定区間:大船まで
複々線区間:大船まで (計画中止:平塚)
中電種別:普通(横須賀線•湘南新宿ライン)、普通(東海道線)、快速(湘南新宿ライン)、特別快速(湘南新宿ライン)
廃止:通勤快速、快速アクティー、快速(アクティーの前身)E電種別:各駅停車(山手線)、各駅停車(京浜東北線)、快速(京浜東北線)
貨客分離区間:小田原まで
路線記号導入区間:神戸•伊東まで
発車メロディー:熱海•伊東まで
ATOS導入区間:湯河原まで
通勤新線:なし 計画中止(新宿~茅ヶ崎間)
特徴まとめ
複々線区間はあるが、単純な緩行線と快速線の2種類ではない。
快速線を走るE電はないが、逆に緩行線を走る中電がある。
路線記号と発車メロディーはJR東日本管内全駅に導入されている。
通勤新線はないが、かつての計画が形を変えて今の相鉄•JR•東急直通線と相鉄いずみ野線に受け継がれている。
参考サイト
出来る限り信頼性のある情報を使用していますが、一部でWikipediaや個人サイトを利用しています。
路線概要
大都市近郊区間
電車特定区間
複々線区間
路線記号
https://www.jreast.co.jp/press/2018/yokohama/181122_y02.pdf
発車メロディー(発車ベル使用状況 様)
ATOS
通勤新線(草町義和 様)
最後までお読み頂き有難うございました。次回は東北本線の予定です。
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