病位・病期の選定②【経絡】
こんにちは、あっつんです。
勉強中の書籍を参考に学んだことを
考察し、投稿させていただきます。
タイトル通り、前回の続きです。
前回の記事は↓
1.キーワード
2.考察
3.まとめ
4.参考書籍
1.キーワード
省略です。
2.考察
⑥陽明 胃経
・「胃=現代の腸」である
・消化機能全般に異常が生じる
・一過性の精神的影響=胆経を越えて、肉体的障害が主
胆経との見極めがポイントですね。
腸全体を捉えること。精神的影響が無かったとしても腸に異常がある場合は、胆経よりも邪が侵攻している胃経と診るべきなんでしょうか。
胆経と胃経で使う薬は同じ場合もありますが、薬の情報提供を変えるべきですかね。難しい・・・
⑦太陽 小腸経
・血液やリンパ液など、液体の機能に関する生体防御の経絡
・現代の小腸とは別物
・邪が人体に侵入するまでの最深部と捉えた
「小=液体、易=機能」らしいです。液体機能とは・・・。そりゃイメージできませんね(笑)
人間は食べ物等の外からの異物を液体状に溶かしてから吸収します。
その際に、人間側が分泌する免疫を発揮する要素も液体状のものに含まれている、と想像したんでしょうか?
汗や涙、血液など、体内には液体も多く存在してますからね。
外と内の境界で免疫を発揮する液体
→体内でも免疫担っているはず
→よって小腸経は生体防御の経絡!
と考えました。
⑧小陽 三焦経
・炎症や化膿が主
これは字面通りですかね、焦げ。
小腸経での生体防御機能が暴走している段階なのかと思いました。確かに病状としては悪化と言えそうですね。
「三焦」はホントにややこしい概念だと思ってます。別の記事で取り上げてますので、そちらも良ければ↓
⑨陽明 大腸経
・全身機能が損なわれる段階
・心臓からみて末端に症状がよく現れる
・「気分」の中では最深部
いよいよ邪が全身に・・・。想像すると恐ろしいですね。範囲が広い分、症状も様々なので、見極めが難しいです。
ただ小腸経や三焦経から繋がっていると捉えると、病位の選定がしやすくなりますね。
使う薬は⑦、⑧、⑨共に「腸経」とまとめて記載されていました(ここでは書ききれないので省略します)。
3.まとめ
前回の胆経の処方と比べると
・心経~胆経は柴胡剤や理気剤が多く、精神的ケアが強い
・胃経~大腸経ではより寒熱に対処する薬が多く、肉体的ケアが強い
と感じました。
これも邪の侵攻を現しているのか?
まず精神がやられて、次は肉体に・・・。「病は気から」ですかね?
一見わかりづらい症状も、このイメージを上手く使えば、病位を理解する糸口が掴めそうですね。
ということで、今回はここまで。
お読みいただいた方、ありがとうございました。
またどこかで。
4.参考書籍
二宮文乃 氏:「漢方とは何か 人間とは何か 経絡・蔵象・三焦の真実」