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「一旦、退社」読了。
最近同世代の友人からPodcastの「OVER THE SUN」を勧められ、何気なく聴いたらめちゃめちゃはまってしまった。
そう、私は新人互助会員(※リスナーの事です)。
ジェーン・スーさんと堀井美香さんは50歳前後、
同世代の方はもちろんハマると思うのだけど、互助会員の年代は幅広く、
様々な世代の方が番組にメールを寄せてこられます。
おばさん(失礼!)の話って確かに若いころぶっ飛んでて面白かったよな、と思いつつ、同じく今まさにオバサンな私も毎週楽しみにしているのでした。
最近、このOVER THE SUN関連の書籍が次々と発売されていて、
追いかけるのも大変なのだけど、
私が読んだ本をここでちょっとご紹介しておきます。
どれも面白いのだけど、公式互助会本は私と同じく初心者互助会員は入会マニュアルのような感じで読んで頂いてもいいかもしれません。
「おつかれ、今日の私。」はスーさんのエッセイですが、ホットアイマスクのような、気持ちをじんわり温めてくれるような一冊。
時々やけどしますが(笑)
で、本題の「一旦、退社」なのですが。
私も最近ひとつのキャリアの流れにピリオドを打ち、
美香さん同様、若いころに沖に出たものの今やうっかり漂流してしまっているという状況。
そんな時にこの本を読んで、360度海だけど、
ぷかぷか浮いている古いバレーボールを見つけて
思わずしがみついてしまったみたいな、そんな感覚を持ちました。
もちろん美香さんなんて花形のアナウンサーで、
私とはかけ離れた正統派な人生を送られているのだけど、
ちょっと雑(失礼!)な生活ぶりが書かれていたり、
弱い部分、あきらめたり手放した事など、
飾らず、しかし丁寧に綴られていて、
同世代として親近感も湧きつつパワーも頂けたな、という一冊でした。
尊敬したのは、アナウンサーで、かつ朗読をライフワークにされるとあって、
本当にたくさんの読書をされていらっしゃる事、
また、感性がとても豊かで語彙力もあり、側で語ってれているような文体。
とはいえ、OVER THE SUNでのスーミカさんの掛け合いで、比較的優等生な受け答えをされている美香さんが、
ときどきすんごいワードをぶっ込んでくるのに心底お腹のお肉が揺さぶられる(※笑うの最上級)事があるのですが、
そんな美香さんのとてつもないふり幅も本に表れていたなぁという一冊でした。